バンビーノの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

しわしわの体に短い四肢が特徴の「バンビーノ」。

スフィンクスとマンチカンの特徴と性格を受け継ぐ猫種といわれていますが、実際どのような性格や特徴を秘めているのでしょうか。

本記事ではまだまだ知られていないバンビーノの性格や特徴を始め、色や体重、飼う方法や飼い方についてもポイントについてまとめてみました。

1人でも多くの方がバンビーノという猫種の存在を知り、愛していただけると嬉しいです。

バンビーノの性格や特徴について

スフィンクスとマンチカンの間に生まれた「バンビーノ」。それぞれの特徴と良さを譲り受けた比較的新しい品種の猫種です。

マンチカンのように手足は短いものの、運動神経はバツグン!飼い主と遊ぶことが大好きで、ピョンピョンと飛び回るほど活動的です。

そのため「猫界の猿」とも呼ばれているそうですよ。

好奇心旺盛で賢い性格

人間が大好きなスフィンクスと、穏やかで社交的なマンチカンと交配しただけあってか、どちらにも共通している賢さを受け継いでいます。

そのため比較的バンビーノはしつけがしやすいといえます。

特にマンチカンは犬と同レベルの芸を教えることが可能ともいわれていますので、その血を受け継ぐバンビーノもしつけ方によっては簡単な芸を覚えるかもしれません。

またバンビーノはとても好奇心旺盛なので、いたずら好きな一面も。
見かけによらず、パワフルでお茶目なところがバンビーノの魅力の1つといってもよいでしょう。

愛情深く飼い主にべったり

バンビーノは社交的で人懐っこく、飼い主に対して深い愛情で接します。
飼い主のことが大好きなので、膝の上に乗ってはゴロゴロと甘えてくることもあります。

また「犬は人に付き猫は家に付く」ということわざがあり、猫は人よりも家の建物・場所になじむといわれていますが、バンビーノは引っ越しをしてもすぐに新しい環境に馴染んでくれる順応能力があるといわれています。

さらに旅行に連れて行くことも可能だそうなので、旅行好きな家族や転勤の多い家庭でも問題なくお迎えすることができますよ。

バンビーノの歴史と名前の由来

バンビーノは、毛のない猫「スフィンクス」と、短足な猫「マンチカン」の交配によって生まれた新しい品種です。

アメリカのアーカンソー州でキャッテリー(猫種の登録団体である「CFA」や「TICA」などによって正式に猫の繁殖家として認定されている人のこと)を営むオズボーン夫妻が、スフィンクスとマンチカンの間に生まれた子猫を譲り受けたのが誕生の始まりだといわれています。

オズボーン夫妻はこのハイブリット種の健康と生存率を調査した上で、同様の猫たちを作出することにします。そして2005年に生まれた子猫を基礎にTICAに登録申請し、翌年の2006年にはTICAにて新しい猫種の実験的なクラスとして登録が受理されたのです。

この実験的な新しい品種のことを「イクスペリメンタルブリード」と呼びます。

まだまだ登録されてから日が浅いため、バンビーノは日本で見かけることはほとんどありません。

さらにこのような希少な猫種は、希少価値のある猫種を登録する機関「REFR(Rare and Exotic Feline Registry)」に登録がされています。

名前の由来

バンビーノとはイタリア語で『赤ちゃん』を意味します。

なぜバンビーノと名づけられたのかというと、成猫になっても赤ちゃんのように愛らしい性格と、小柄な体型が影響していると考えられています。

バンビーノの毛色や模様の種類

基本的にバンビーノは、無毛であることが基本です。
しかしなかには頭部やしっぽなどに被毛が生えていたり、肌が透けて見えるほどの細毛が広範囲に生えていたりすることがあります。

被毛というよりも、皮膚の色はホワイトやブラック(グレーっぽい色)、またはピンクなどが一般的です。

ピーチスキンのような手触りなことから『猫界の桃』とも呼ばれています。

バンビーノの体重や大きさは?

小さなくさび形の頭に、ピンッと立った大きな耳、そしてややつり上がった目に四角い鼻をしたバンビーノ。

筋肉質でスリムな体型ながらも、お腹周りはぽっちゃりしているのが理想といわれています。

また後ろ足は前足よりも長く、ボディタイプは「セミフォーリン」と呼ばれるオリエンタルとコビーの中間の体型をしています。

成猫時の平均体重は約2.2〜4.0kgとされ、一般的な猫の体重が約3.5〜4.5kgといわれていますのでかなり軽いといえます。

さらに人間の新生児の赤ちゃんで例えた場合、平均体重が女の子で2.94kg、男の子が3.0kgあるため、最も小さな個体の場合は、新生児の赤ちゃんよりも小さいことがわかります。

バンビーノを飼うには?飼い方のポイント

一度見たら忘れられないほど、インパクトのあるバンビーノ。
大変賢い性格なので、生活におけるしつけに困ることはほとんどないといわれています。

そんなバンビーノを「お迎えしたい!」と思った時、どのようなルートで購入することができるのでしょうか。

またバンビーノをお迎えする上で、抑えておきたい飼う上でのポイントについても見ていきましょう。

ブリーダーからお迎えが一般的

世界的にまだまだ希少な猫種として知られている「バンビーノ」。日本のペットショップで見かけることはまずないといえます。

それでもバンビーノをお迎えしたいと思ったら、ブリーダーやキャッテリーからお迎えするのが一般的です。まずは、インターネットサイトなどで探してみるとよいでしょう。

しかしながら、国内でバンビーノを取り扱うブリーダーが少ないのが現状です。

そのため、スフィンクスやマンチカンを繁殖しているブリーダーに相談してみたり、海外のブリーダーと直接連絡を取ったりしてみることをおすすめします。

ただ海外のブリーダーから購入となると、運送費や諸費用が発生してきますので、日本で購入するよりも値段は高額になることを予め念頭にいれておきましょう。

室内の温度管理を徹底

皮膚がほぼむき出し状態のバンビーノは、体温調節がとても苦手です。そのため夏の暑さはもちろんのこと、冬の寒さにも弱いため飼う場合は完全室内飼いがマストです。

室内の温度は約25℃前後に設定し、湿度は約50~60%に保つようにしてください。

また太陽の日差しやケガなどから守ってくれる被毛がないので、直接日光に当たると皮膚トラブルを招く要因に繋がります。

そのため、バンビーノが普段からよく過ごす部屋の窓はレースのカーテンを閉めておくなど、紫外線防止策を施すようにしましょう。

日光浴をさせてあげたい場合は、直接日光が肌に当たらないように洋服を着せてあげるなどの対策が必要です。

バンビーノが体調を崩さないようにするためにも、通年温度管理には気を付けてあげるようにしましょう。

小まめな皮膚のお手入れを

バンビーノのように、しわの多い皮膚はその隙間から皮脂が溜まりやすいといわれています。

また一般的な猫種と違い、被毛がないので体から分泌した皮脂を吸収することができませんし、わずかな産毛で皮脂を取り除くこともできません。

そのためバンビーノのように被毛がないタイプの猫種は、皮膚のお手入れが必要不可欠です。

1日おきに、温かい蒸しタオルなどで全身を拭いてあげるようにしましょう。また月に1回はお風呂でキレイに洗い、清潔に保ってあげてください。

特にしわの部分は、皮脂が溜まりやすく落ちにくいです。コミュニケーションを取りながら、優しく丁寧に拭いてあげてくださいね。

爪切りも忘れずに

バンビーノは被毛がなく皮膚がさらされている分、ケガもしやすいです。月に2回程度は爪を切ってあげるようにしましょう。

バンビーノに似ている猫種たち

バンビーノに似た猫種として、おとなへと成長するにつれ毛が抜けていく「ドンスコイ」や、ドンスコイとオリエンタルショートヘアを交配して作出された「ピーターボールド」がいます。

ここでは、バンビーノと特徴が似ている猫種を紹介していきます。

ラムキン

子羊のようにやわらかい巻き毛が特徴のラムキン。
比較的新しい品種であり、世界でも希少な猫といわれています。

明るくて甘えん坊なラムキンは、活発な面はあるものの、人懐っこくてのんびりした性格をしています。

そんなラムキンとバンビーノの共通点は、マンチカンと交配して生まれているということ。
そのため、マンチカンのように短足でがっちりとした体つきをしています。

ラムキンの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ ラムキンの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

ジェネッタ

アフリカンジェネットに似せて作り出された品種、ジェネッタ。
遊ぶことが大好きで、運動神経がバツグンです。さらに比較的フレンドリーな性格をしているので、多頭飼いや他のペットとも仲良くすることができます。

ジェネッタとバンビーノの共通点は、ラムキン同様「マンチカンと交配して生まれた猫種」だということです。

短い足に胴が長いのは、バンビーノと同じといってもよいでしょう。

スフィンクス

個性的な顔立ちと、被毛のない体が特徴的なスフィンクス。
とても甘えん坊で、子犬のようになつっこい性格をしています。

そんなスフィンクスとバンビーノの違いは「大きさ」。
元々バンビーノは、小型の猫種「マンチカン」と交配して生まれていますので、成猫になっても最大4kgほどにしか成長しません。

一方スフィンクスは、比較的大きめのオス猫は6.5kgほどまで成長します。

スフィンクス スフィンクスの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

まとめ

世界的にも珍しい新種の「バンビーノ」。
とても神秘的で、見るものを魅了させる不思議な力を秘めている猫種といえます。

また一見クールに見えるのに、実は人懐っこく遊ぶことが大好きなところはまさに『ギャップ萌え』ではないでしょうか。

しつけもしやすいので、初めて猫をお迎えしたいと思っている方、珍しい猫をお迎えしたい方におすすめです。

ただし皮膚トラブルを起こしやすい猫種ですので、小まめなお手入れは欠かさないようにしてくださいね。

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