飼い主の足のニオイなど臭い物を嗅いで、猫が変顔のような凄い表情をする画像や動画を
見たことはないでしょうか。
これは【フレーメン反応】といい、決して臭いニオイを嗅いで変な顔をしているわけではありません。
本記事では、このフレーメン反応について解説していきます。
フレーメン反応って?
フレーメン反応とは、フェロモンを確認するときの反応で、一部の哺乳類特有の生理現象です。特に馬が有名ですが、猫や犬も行う臭いに反応して唇を引き上げる仕草のことをいいます。
フレーメン反応はなぜおこる?
フレーメン反応は、フェロモンを嗅ぎ分ける際に起こる生理現象です。
猫の上あごにはヤコブソン器官というフェロモンを感知する器官があり、猫はニオイに興味を持つと口を開けて、上あごの穴からヤコブソン器官にニオイを取り込み情報を得ます。
このとき口を開けた顔がまるで変顔のように見えるので、『フレーメン反応=変顔』と思われているのです。
猫はどんな時にフレーメン反応する?
ニオイを嗅いだ時にフレーメン反応を見せることは分かったと思いますが、毎回反応を見せるわけではありません。
では、猫はどんなニオイを嗅いだ時にフレーメン反応を見せるのでしょうか。
①自分のニオイ
猫は毛づくろいの最中など、自分のお尻周りのニオイを嗅ぐことでフレーメン反応を見せることがあります。
この際、当然自分のニオイがすることは分かっているのですが、念のために確認してしまうのでしょう。
飼い猫の場合、基本的に家の中で過ごすため、ほかの猫のフェロモンを嗅ぐ機会がなく、代わりに自分のフェロモンを確認することが癖になっているのかもしれません。
②ほかの猫のニオイ
一緒に暮らしている猫がいる場合、同居猫のフェロモンもしっかりチェックします。
臭腺があるお尻周りや座っていた場所、排泄物のニオイなどを嗅いで、フレーメン反応を見せることも多いでしょう。
仲間のものかどうか確認することもあれば、発情期にオスがメスのチェックをしていることもあります。
③ニオイがついてそうな場所やもの
猫は気になるものがあれば、取り合えずニオイを嗅いでフレーメン反応をします。
例えば、使用済みの靴下や足など、飼い主のニオイがついた物を積極的に嗅ぐのを見たことはないでしょうか。人の汗には猫のフェロモンに似た成分が含まれているので、飼い主の情報を得ようとしているのでしょう。
④ハッカ系のニオイ
ハッカ系のニオイには、猫のフェロモンに近い成分を含まれています。
そのため、猫はハッカ系のニオイを嗅いでフレーメン反応をすることがあるのです。
ちなみに、猫が好きなキャットニップというハーブも、ハッカ系植物の一種です。
かわいいフレーメン反応の画像をご紹介!
ここまでの説明でフレーメン反応が理解できたと思いますが、それでも反応を見せた時の猫の表情が面くかわいいことには変わりません。
では、実際にフレーメン反応を見せている猫たちの顔を見ていきましょう。
くしゃみをしそうな顔になる野良猫
ベンガル猫の変顔
洗濯物の隙間から「イーッ」
赤いハイビスカスに反応する猫
まとめ
猫は旺盛な好奇心もあって、気になったもののニオイをとりあえず嗅ごうとします。
臭いニオイを嗅いで変な顔をするフレーメン反応は、飼い主からすれば思わず笑ってしまいますが、記事を読んで猫には猫なりの理由があることを理解できたのではないでしょうか。
ただし、臭いニオイを嗅いだとしても、毎回フレーメン反応をするわけではありません。
レアな瞬間を見逃さないためにも、日常的に愛猫の行動を確認してみてくださいね。