三毛猫のオスの確率は?珍しい理由

三毛猫のオスが珍しいのはなぜ?

三毛猫

三毛猫とは日本猫の柄の1種類で、『白・黒・茶』3色の毛を持つ猫です。

毛色の割合には個体差があり、遺伝的な問題で三毛猫のほとんどはメスとして生まれるため、オスの三毛猫はとても珍しいとされています。

では、なぜ三毛猫は圧倒的にメスの割合が多いのでしょうか。

毛色を決める遺伝子

三毛猫にオスがほとんど存在しない理由として、猫の毛色を決定する遺伝子が関係しています。

上述したように、三毛猫の毛色は『白・黒・茶』の3色です。
この3色のうち、黒と茶色を発現させる遺伝子はX染色体にしか存在しません。

メスの性染色体は『XX』なので、黒と茶2つ色がどちらも存在する可能性があります。一方オスの性染色体は『XY』なので、遺伝的に黒か茶のどちらか1つしか存在できません。

残りの白に関しては色体に関係なく発現する色で、メスはX染色体が2つあるため三毛猫になる可能性があるものの、オスはX染色体が1つしかないので、通常三毛猫になることはないのです。

オスの三毛猫は特殊な条件で生まれる例外

では、なぜ現実としてオスの三毛猫は存在しているのでしょうか。

オス猫の中には、極稀に染色体異常によってX遺伝子が一つ増えた『XXY』という個体が生まれることがあり、これを【クラインフェルター症候群】といいます。

Y染色体を持つためオスではあるものの、染色体の異常によりX染色体が1つ多いことで三毛猫になる可能性が生まれるのです。

つまり三毛猫のオスが珍しいのは、染色体異常というイレギュラーな条件下でのみ生まれる、通常存在し得ない個体であるためなのです。

三毛猫のオスが生まれる確率は?

オスの三毛猫はとても珍しい個体であることが理解いただけたと思いますが、ではどれくらいの確率で生まれる可能性があるのでしょうか。

明確なデータがあるわけではありませんが、染色体異常によってオスの三毛猫が生まれる確率は、およそ3万分の1と言われています。

三毛猫のオッドアイはさらに珍しい!?

ここまで解説してきたことで、オスの三毛猫がとても珍しい存在ということはご理解いただけたでしょう。
ですが、もう1つ珍しい存在として【オッドアイ】の三毛猫が存在するのです。

オッドアイとは、虹彩の色が左右異なる、もしくは片側の瞳虹彩の一部変わっている瞳のことです。

オッドアイは白猫に多く見られるといわれており、白猫がオッドアイになる確率はおよそ25%となっています。また、白毛の割合が多い三毛猫や二毛猫にもオッドアイが生まれる可能性があり、その場合は白猫よりも低い確率になるそうです。

幸運を呼ぶと言われる理由は?

日本人には馴染みのある【招き猫】ですが、現在こそ黒などほかの色があるものの、元々は三毛猫がモデルだったといわれています。

特に、存在自体が珍しいオスの三毛猫は古くから縁起がよいとされていたようです。

事実、江戸時代にはオスの三毛猫を船に乗せると、「絶対に沈まない」「大漁が約束される」など縁起物として好まれており、航海の守り神として珍重されていたという話もあります。

まとめ

三毛猫は、招き猫のモデルになるくらい日本では一般的な毛色の猫といえます。

しかし、そのほとんどがメスで、オスは滅多に存在しないことはあまり知られていないかもしれません。

今後三毛猫を見かける機会があったら、オスかメスか確認してみてはいかがでしょうか。
もしもオスだったら、幸運が舞い込むかもしれません。

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