猫が脱走!行動範囲は?探し方は?

猫は身体能力が高く器用で、どんな狭い場所でもすり抜ける柔軟さがあるため、飼い主が思いもつかない方法で家から脱走してしまうことがあります。

飼い主からすればとても心配で、一分一秒でも早く見つけ出して家に戻したいと思うでしょう。

今回は、そんな猫の家出に関して、飼い主が知っておきたい情報を詳しく解説していきます。愛猫が居なくなってから慌てないように、あらかじめ知識を蓄えておきましょう。

猫が脱走したときの探し方、捕まえ方

猫の脱走

「猫が家からいつの間に居なくなっていた」という経験は、猫の飼い主さんの多くが悩まされてきたことでしょう。これは、猫を飼ううえで対策しておかなければならないことの1つといえます。

では、猫が家からいなくなってしまったら、どうやって探し、捕まえれば良いのでしょう。

警察・保健所・動物病院へ連絡

猫の所在が分からなくなったら、まず何よりも近隣の警察署や保健所、動物病院といった動物に関係する各施設に連絡をしましょう。

運が良ければ、保護されていたり何かしら情報が得られたりするかもしれません。

また、迷い猫を探している旨を伝えておけば、同じ特徴の猫が見つかった場合は連絡が貰えるので、気付いたらなるべく早い段階で相談してください。

家を中心とした近所の狭い場所を探す

家猫は外の世界に慣れていないので、例え脱走したとしても怯えて遠くまで行くことはありません。そのため、まずはご自宅を中心に探索範囲を広げていくと良いでしょう。

ただし、元が野良猫だった場合、この限りではありません。
動物には帰巣本能が備わっているため、過去に生活した経験がある場所に戻っている可能性もあります。

いずれにせよ、自動車の下や路地、植え込み、排水口など、猫が好んで入りやすい狭い場所を入念に確認してみてください。

また、屋根や木の上など、高い場所に上ったものの下りられなくなってしまったケースも多いので、下だけではなく上も注意して探しましょう。

愛猫に自宅の場所を教える

猫には帰巣本能があるため、一度脱走しても家に戻ってこようとします。しかし、家の近くまでは戻ってこれても正確な場所までは分からず帰ってこれないことも。

そこで、窓やドアを少し開けておいたりエサやおやつを置いたりして、おびき寄せることをおすすめします。

そのほかにも、玄関や庭に使用済みの猫砂を撒いたり、自分のにおいがついたものを外からも分かるように置いておけば、そこが自宅であると分かりやすくなるでしょう。

インターネットやSNSを活用する

インターネットやSNSには、リアルタイムで情報が集まるので、有効に活用することができれば多くの情報を得ることができるでしょう。

具体的には、【迷子猫・保護猫掲示】などの迷子動物の情報を書き込みがあるむウェブサイトの活用をおすすめします。そこに愛猫の写真や特徴、逃げた場所などを書き込んでおけば、見かけた方が情報を書き込んでくれるでしょう。

また最近ではツイッターをはじめとしたSNSを活用すれば、個人で呼びかけるよりもはるかに効率よく情報が拡散できます。

ただし、電話番号や住所など個人情報の書き込みには注意してください。

チラシやポスターで近隣に周知する

昔から行われている情報を集める手段として、愛猫の写真を載せたチラシやポスターを近隣に置かせてもらう方法があります。

お店に許可を得て置かせてもらったりすると、多くの人に見てもらうことができます。ただし、必ず事前に許可を得るようにしてください。

また、愛猫が見つかったら速やかに回収して、決してそのまま放置しないようにしましょう。

猫の行動範囲はわかる?隠れる場所は?

飼い猫は家の中で過ごすため、元が野良猫であれば例外ですが、基本的に外の世界に慣れていません。

そのため積極的に遠くまで行くことはなく、一般的な飼い猫であれば1日半径50m程度が行動範囲といわれています。さらに、皆さんご存じのように猫は狭い場所を好むので、車の下や建物の隙間などを探すと良いでしょう。

脱走してしまう理由は?予防策は?

いくら猫が脱走しやすいといっても、脱走自体が目的ではなく明確な理由があって脱走するのです。

しかし、飼い主からすれば「家出する理由は思いつかないし、何故?」と思うことでしょう。

では、猫はどんな理由があって脱走するのでしょうか。

脱走の理由①:好奇心

猫はとても好奇心旺盛な動物です。そのため、興味をそそられる物を目にすると、警戒心や恐怖心よりも好奇心が先立ち、その後を追って外に出てしまうことがあります。

また、元々野良猫だった子は、外で暮らしていた習性から、外の刺激を求めて自然と外出してしまうことも珍しくないようです。

脱走の理由②:引っ越しによるストレス

猫は引っ越しでストレスを感じると、以前生活していた場所に戻ろうとして脱走することがあります。

また、地震や雷などの天災で瞬間的に強いストレスを感じると、発作的にその場から逃走を図ろうとして、意図せず脱走してしまうこともあります。

脱走の理由③:発情期

去勢・避妊手術をしていない猫は、発情期になると相手を探すために外に出てしまうことがあります。これは本能的な行動なので、しつけなどでは矯正できません。

繁殖を望まないのであれば、獣医師に相談のうえ早めに去勢・避妊手術をしましょう。

脱走を予防する方法

ドアや窓からの脱走予防
猫が外へ出てしまうルートの多くは、玄関や窓といった、開閉が多くちょっとした隙間ができたり鍵をかけ忘れたりしがちな場所です。

猫はちょっとした隙間であっても通り抜けることができ、さらに飼い主が開け閉めする様子を見て開け方を覚えてしまいます。

脱走予防のためには、柵などを設置してドアや窓に近付けないようにすると良いでしょう。

また、夏になれば網戸で過ごす時間もあると思いますが、網戸は軽いので猫は自力で開けて出ていくことがあります。そのため猫がいるご家庭で網戸を使用するのであれば、網戸に鍵をつけると良いでしょう。

去勢・避妊手術
発情期の脱走予防には、去勢・避妊手術が最も有効です。
手術することで発情期の興奮を抑えられるほか、発情によるストレスの軽減、病気の予防などの効果も期待できます。
その他
万が一脱走してしまったときのために、迷子札やマイクロチップの装着をおすすめします。

まとめ

猫は身体能力が高くとても柔軟な身体をしているので、どんな狭い隙間にも入り込むことができ、前足を器用に操り窓やドアを開けて出ていくことがあります。

飼い主が知らぬ間に出ていくことを防ぐためにも、脱走した後の探し方だけでなく、猫はどんな理由で脱走するのかまで理解しておくことをおすすめします。

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