アメリカンショートヘアの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

かわいらしいルックスと、人懐っこさから人気の高いアメリカンショートヘア。洋猫の中では最もポピュラーな猫ではないでしょうか。
今回は、そんなアメリカンショートヘアの性格や毛色の種類から飼い方のポイントまでまとめてみました。

アメリカンショートヘアの性格や特徴について

アメリカンショートヘア

「飼いやすい猫」として1990年代後半から日本に流行し始めたアメリカンショートヘア。
その人気は衰えることなく、今でも多くの方に『アメショ』の呼び名で愛され続けています。

そんなアメリカンショートヘアは、とても陽気で賢い性格の持ち主。好奇心旺盛でもあるので、他のペットとも比較的仲良く暮らすことも可能です。またしつけもしやすく、人が話すことを理解できるともいわれています。

ただし、元々自立心が強い傾向があるため、しつこく触れられるのを嫌がることも。なかには抱っこを嫌がる子もいますので「なでて」「遊んで」と寄ってくるまでは、無理に構わないようにしましょう。

アメリカンショートヘアの毛色や模様の種類は?

日本でアメリカンショートヘアといえば、シルバー(クラシック)タビーと呼ばれる銀灰色に黒のしま模様が入った毛色をイメージするかと思いますが、実は毛色の種類が多くその数は70種類以上!カラーバリエーションがとても豊富です。

色味はシルバー系、レッド系、ブラック系、ブラウン系、クリーム系、ブルー系、カメオ系など、模様の種類もクラシックタビーから、ソリッド、バイカラーと、さまざまです。

ここでは、そんなアメリカンショートヘアの毛色について紹介していきます。

アメショの毛色①「シルバータビー」

「アメリカンショートヘアといえばこの毛色!」というほど、最も有名な毛色。銀灰色のベースカラーに黒の渦巻模様が特徴的です。

アメリカンショートヘアの代表的な毛色といえますね。

アメショの毛色②「レッドタビー」

シルバータビーの次に人気のある毛色、それがレッドタビーです。赤みの入った茶色をベースに、オレンジ色がかかった温かみのある色合いをしています。

アメショの毛色③「クリームタビー」

ベースの色は、レッドタビーやブラウンタビーと同じ茶色ですが、黄色に近い淡い色が特徴的なのがクリームタビーです。

やわらかく優しいクリーム色をベースにしているので、濃い茶色の渦巻模様がさらに際立ちます。

クリームタビーはその淡いやさしい色合いから「ミルクティー色」と呼ばれることもあります。

アメショの毛色④「ブラウンタビー」

濃いブラウンをベースにブラックの渦巻模様が入っているブラウンタビー。

基本的に単色は見かけず、タビー(しま模様)が入っているのが特徴の1つでもあります。

アメショの毛色⑤「カメオタビー」

一見、レッドタビーに見えますが、根元の毛色が白いのがカメオタビーです。レッドタビーよりもさらに淡い色味なので、ほわっとしたとても優しい印象があります。

女性にとても人気が高い毛色ですが、とても珍しい毛色のため、ペットショップではまず見かけない毛色でもあります。

アメショの毛色⑥「ブルータビー」

シルバータビーに似ていますが、濃い銀色のタビーをしているのがブルータビー。上品かつ、やわらかい印象が特徴的です。

アメリカンショートヘアの中ではとても希少な色なので、ペットショップで見かけることはほとんどありません。「ブルータビーのアメショが欲しい!」という方は、ブリーダーに直接問い合わせてみることをおすすめします。

アメショの毛色⑦「パッチドタビー」

タビーに赤色や茶色が所々に入る柄をパッチドタビーと呼び、個体によってカラーや柄の入り方が違います。

凄く個性的な色合いと雰囲気を持ち合わせていますので「他と違った柄の猫を飼いたい!」という人におすすめです。

アメショの毛色⑧「バイカラー(単色)」

アメリカンショートヘアに見られるタビーがなく、黒色や白色の単色をしているのがバイカラーです。

なかにはポイントが入っている子や2色に分かれた毛色を持つバイカラ―の子も存在します。

見た目は普通の猫そのものなので、アメリカンショートヘアと見分けるのは難しいかもしれませんね。

アメショの毛色⑧「トッティー」

赤身のある色味が混ざりあった毛色のことをトッティーといい、サビ猫とも呼ばれます。
撫でると他の色味が見え隠れするので、とても個性的な毛色といえるでしょう。

アメリカンショートヘアの目の色は?

アメリカンショートヘアの目の色はとても美しいですよね。なかには「あの目の色が好き」という方も多いのではないでしょうか。

産まれたばかりの猫は、虹彩と呼ばれる黒眼の大きさを調節する膜の色の表面にしか色素沈着がありません。そのため始めは薄い水色の目をしていますが、生後2~6ヶ月頃になると、アメリカンショートヘアが持つ個性的な目の色に変化していきます。

アメショの目の色①「ヘーゼル」

緑色と茶色を混ぜたような色味がヘーゼルです。

ヘーゼルは見る角度や光の加減によって異なり、個体によっては茶色が強調されてカッパー(銅色)に見えることもあるそうです。

アメショの目の色②「グリーン」

アメリカンショートヘアの目の色で最も多いカラーであるグリーン。光の入り方によって違う色に見えるのも魅力の1つです。

キトンブルーやブルーの次にメラニン色素が少ないといわれており、日照時間が短い北国を原産とする猫にこのグリーン色の目が多いそうです。

アメショの目の色③「カッパー」

カッパーは「銅色」という意味を持ち、ゴールドよりも少し赤みを帯びた茶色の目をしているのが特徴的です。

アメショの目の色④「オッドアイ」

オッドアイは、左右の目の虹彩色が異なる状態のことを指します。

色の組み合わせとしては片方が青色、もう片方が黄色や茶色、緑やオレンジ色になることが多いといわれています。

アメショの目の色⑤「キトンブルー」

キトンブルーは個体差があり、澄んだ青色から少し灰色のかかった青色まで様々です。産まれたばかりの頃は灰色かかったキトンブルーでも、成長していく過程で空の色のような明るいキトンブルーになることもあるようです。

キトンブルーである理由の1つとして、ブルーの色素があるというわけではなく虹彩の色素が極端に少ないからといわれています。また少量のメラニン色素は、赤やオレンジ色の光を吸収して青色や紫色を散乱させるため、人間が見ると猫の目の色が青く見えるそうです。

この現象のことを「レイリー散乱」と呼びます。

アメリカンショートヘアの体重や大きさ(体長)は?

中型に分類され大きな脚を持つアメリカンショートヘア。運動能力が非常に高いといわれています。

体格は、ヒマラヤンやペルシャなどに分類される「コビー※1」と比べ、アメリカンショートヘアは手足や胴、しっぽが長めの「セミコビー※2」に分類されます。コンパクトな体つきですが、全体的に丸くがっしりとしているのが特徴的です。

またポー(足先)はコビーほどではありませんが、丸みを帯びているのも特徴の1つです。

成猫になると、大きさ(体長)はオス・メス共に約40~60cm。体重はオスで3~6kg、メスで3~5kgほどに成長します。太りやすい猫種とも言われていますので、食事管理と適度な運動に心掛けましょう。

※1.コビー:頭部は丸く、短い胴、肩幅、腰幅共にがっしりとしています。また短めのしっぽと丸みの帯びたポー(足先)が特徴的です。
※2.セミコビー:コビーと近い体格をしていますが、胴や肢、しっぽが長めです。ポー(足先)はコビーほどではないですが、丸みを帯びているのが特徴的です。

アメリカンショートヘアの飼い方について注意したいこと

比較的飼いやすい猫種といわれているアメリカンショートヘアですが、飼う上でのポイントや注意する点などはあるのでしょうか。

ゆったりとした広めのお部屋が理想的

身体能力が高いアメリカンショートヘア。とても活発で好奇心旺盛なので、家の中をくまなく探検したり、走ったりするなど活動的な猫でもあります。

そのため、狭い部屋ですとストレスを溜めてしまう恐れがあるので、なるべく広めのお部屋で飼うことをおすすめします。

またアメリカンショートヘアはとても行動的ですので、ひとりで留守番をさせる際は誤飲誤食に繋がる細かい物や口に入る物は片付けるようにしましょう。

構いすぎはストレスの原因に

アメリカンショートヘアは、人と遊ぶのが大好きではありますが、しつこく構いすぎるのは禁物。必要以上に触ったり、抱っこしたりするとストレスの原因になります。

噛みついてきたり、しっぽをパタパタ振ったりと嫌がる素振りを見せたら構うのは止めましょう。

一緒に遊ぶ時間を確保しましょう

遊ぶことが大好きなアメリカンショートヘア。ひとり遊びも好きですが、なるべく一緒に遊ぶ時間を積極的に作ってあげましょう。その際、ながら遊びではなく、1日最低10分程度は集中して遊んであげてください。

また猫は高いところを好む習性があります。そのため、立体的な上下運動ができる猫タワーを置いたり、タンスや棚などに上がれるような配置づくりをしてあげたりすると喜びますよ。

ただしある程度の年齢になったら、よく上る場所にステップを付けるなどして体に負担がかからない工夫をしてあげてくださいね。

ごはんは「総合栄養食」と記載されているキャットフードを

主食には、栄養のバランスを考えて作られている総合栄養食を選んであげましょう。

総合栄養食とは、ペットフード公正取引協議会が定める基準を満たしている商品であり、フードと水のみで猫にとって必要な栄養を摂取することができます。

また総合栄養食には、毛玉を排出しやすくなるものや体重増加を防ぐものなど豊富な商品があります。そのため、愛猫の体調やライフスタイルに合わせて選んであげるとよいでしょう。

コミュニケーションの1つのお手入れについて

アメリカンショートヘアは、元々寒い地域であるイギリスでネズミを狩っていました。そのため、厳しい寒さに耐えるためにも密度が高い厚い被毛に覆われているので、抜け毛が多い短毛種になります。

短毛種なので、長毛種に比べて念入りにブラッシングする必要はありませんが、換毛期の時期はしっかりと抜け毛を取り除いてあげるようにしましょう。

シャンプーに関しては、短毛種なので年に1~2回程度が望ましいといえます。換毛期の時期にシャンプーをしてあげると、スッキリしてよいかもしれませんね。

アメリカンショートヘアと茶トラ、キジトラ、サバトラの違い

茶トラとの違い

アメリカンショートヘアはよく「茶トラ」と間違えられることがありますが、茶トラの場合はレッドマッカレルタビーと呼ばれるカラーでしま模様が特徴的です。

一方、レットタビーは明るい茶色の渦巻模様が特徴的なので、違いを見分ける場合は模様を見てみるとよいでしょう。

キジトラとの違い

アメリカンショートヘアとキジトラの違いは主に2つ。

アメリカンショートヘアは血統名ですが、キジトラは猫の毛色(模様)に対して付けられた名前であり、そのほとんどが雑種です。

またブラウンタビーは、色合いや模様の入り方からキジトラに間違えられますが、渦巻状の黒模様や毛並みから違いがわかります。

サバトラとの違い

サバトラに間違われることが多いアメリカンショートヘアですが、サバトラのしま模様に対し、シルバータビーは銀灰色をベースにうねりのある黒色の渦巻模様が特徴的です。

まとめ

遊ぶことが大好きで、好奇心旺盛なアメリカンショートヘア。部屋中を駆け回ったり、高いところから飛び降りたりと、見ていても飽きることがありません。またとても賢いのでしつけがしやすく、初めて猫を飼う人には大変おすすめです。

今回ご紹介したアメリカンショートヘアの特徴をぜひ参考にしてみてくださいね。

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