バーミーズの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

飼い主が声を掛けると「ニャ~」とかわいく返事をしてくれるバーミーズは『話上手な猫』として、昔から愛されてきました。

また、小柄ながらも筋肉質な体つきをしており、元気いっぱいに遊ぶ姿は見ているだけで元気をもらえます。

今回はそんなバーミーズの性格や特徴、色や体重、飼い方の注意点についてご紹介したいと思います。

バーミーズの性格や特徴について

バーミーズ

東南アジアのインドシナ半島西部に位置する「ミャンマー」が原産国のバーミーズ。愛嬌があって穏やかな性格をしていることから、とても飼いやすい猫種とされています。

またとても賢く社交性に優れていることから、子どもいるご家庭や先住猫がいても、割と早い段階で環境に馴染んでくれますよ。

話上手な猫?

バーミーズはとてもお喋り好きな猫として知られており「話上手な猫」ともいわれています。

甘えん坊の性格でもあるため、飼い主さんが話しかければ嬉しそうにくっ付いてきます。とてもかわいい声で鳴いて近寄って来ますので、きっと毎日が楽しくなることでしょう。

バーミーズの歴史

1930年頃、ビルマ(現:ミャンマー)の寺院で「ウォンマウ」と呼ばれる茶色い猫が飼われていました。その猫は後にアメリカ人医師である、ジョゼフ・トンプソンがアメリカに連れて帰り、シャム猫と交配させたところからバーミーズの原型が生まれました。

1936年には、猫血統登録団体であるCFAに新しい猫種として血統登録され公認されましたが、1947年に一度登録が取り消されました。

その理由は、バーミーズの繁殖のためにシャム猫との異種交配を繰り返され、ウォンマウのような美しい茶色の被毛がなくなり、シャムに似たシールポイントがないだけの猫が多く生まれてしまったからです。

これではいけないと、純粋なバーミーズは3代に渡り他の猫種との混血がないことを条件に提示した結果、1953年にこの問題が解決され再び血統登録。無事に公認されました。

ちなみにバーミーズの名前の由来は、「バーミーズ葉巻」の色とよく似ていることから名付けられたそうですよ。

バーミーズの毛色や模様の種類は

短毛で光沢のある豪華な被毛が特徴のバーミーズ。シルクのような手触りは、一度触るとその美しさに魅了されます。

被毛のカラーはセーブル(濃いブラウン)が基礎としてありますが、シャンパン(透明感のある黄金色)、ブルー(淡い黄褐色がかかった色合いのグレー)、プラチナ(明るめの黄褐色がかかった色合いのシルバーグレー)の4色が存在します。

また、ゴールドカラーの目だけが血統種として認定されいます。

バーミーズの体重や大きさ(体長)は?

陽気で遊ぶことが大好きなバーミーズ。成猫になると体重はオスで約4.0~6.1kg、メスで約3.1kg~4.5kg、体高は約20~25cmに成長します。

一般的な猫の体重が約3~5kg、体高は約15~20cmとされていますので、少しバーミーズの方が大きいかもしれません。

バーミーズの身体的な特徴

バーミーズは全体的に丸みを帯びており、どこから見ても平らな部分がありません。まん丸な瞳は少しつり目で離れており、耳の間が広く前に傾いています。

また肩や胴体を始め、腰の後下部が発達しているのでがっしりした体格をしています。

バーミーズの飼い方について注意したいこと

社交的で誰とでも友好的に接することができるバーミーズ。鳴き声も小さく、環境の変化にも柔軟に対応できるため、初めて猫を飼う人も飼いやすいでしょう。

ではもしもバーミーズをお迎えした場合、飼う上で気を付けるべき点はあるのでしょうか。

ここではバーミーズを飼う上での4つの注意点についてまとめてみました。

短毛だけどブラッシングはこまめに

バーミーズは短毛種のため、長毛種に比べて頻繁にブラッシングをする必要はありません。

しかし、美しい被毛を保つためにも日頃からお手入れをすることが大切です。1日1回、軽くブラッシングを行うようにしてあげてください。身体のマッサージにもなりますし、ストレス発散にも効果的ですよ。

また被毛には健康状態が出やすいといわれています。被毛にツヤがなかったり、乱れていたりしたら注意深く観察し、場合によってはかかりつけの動物病院に相談しましょう。

運動量は豊富な猫種

無邪気で甘えん坊のバーミーズは運動量が多め。飼い主が留守中でも適度に運動ができるように、キャットタワーやキャットウォークなどを設置し、自由に動けて遊べる環境を作ってあげてください。

また飼い主がいる時は、猫用のオモチャを使いながら1日5~10分以上は遊んであげてください。

長時間の留守番は避けて

飼い主のことが大好きなバーミーズは、ひとりで長時間過ごすことが逆にストレスが溜まることがあります。そのため留守の時間が多くなるようであれば、多頭飼いや他のペットをお迎えするのも検討してみるとよいかもしれません。

飼い主とスキンシップを取るのが大好きなので、積極的に一緒に過ごす時間を作れる人に向いている猫種といえるでしょう。

寒さが苦手

元々バーミーズは暖かい地域原産のため、寒さがとても苦手です。なるべく過ごす部屋は年中暖かくしてあげてください。

また猫にとって快適な温度は、夏の時期であれば26~30℃、冬の時期は18~23℃とされていますので、それを目安にしながら快適な温度を設定してあげてくださいね。

バーミーズには2タイプいる!?ヨーロピアンバーミーズってどういう猫?

バーミーズには、アメリカンバーミーズとヨーロピアンバーミーズ(別名:ブリティッシュ・バーミーズ)の2タイプが存在します。

どちらも原産国はミャンマーですが、身体的特徴や育種された場所が別の国だったため、別の猫種として認定されています。

ここでは、ヨーロピアンバーミーズの特徴や歴史について見ていきましょう。

ヨーロピアンバーミーズの特徴

ヨーロピアンバーミーズは成猫になるとオスで体重が約4.0~6.1kg、メスで約3.1~4.5kg、体高約25~30.5cmとアメリカンバーミーズとさほど変わりません。

しかし顔の形としては、ヨーロピアンバーミーズの方がアメリカンバーミーズと比べて輪郭はより丸いのが特徴とされています。

毛色に関してもヨーロピアンバーミーズは豊富で、クリーム、チョコレート、ブラウン、ブラウントーティ、ブルー、ライラック、レッドなどがいます。

また性格は穏やかで賢く、他のペットや小さな子どもにも柔軟に対応することができますし、鳴いたとしてもとても小さな声なので、集合住宅にお住いの方でも飼いやすい猫といえるでしょう。

ヨーロピアンバーミーズの歴史

ヨーロピアンバーミーズとアメリカンバーミーズは、原産国であるビルマ(現:ミャンマー)の寺院で飼われていた茶色い猫「ウォンマウ」が基礎とされています。

初期のヨーロピアンバーミーズは、イギリスでシャム猫とバーマンの異種交配で茶色い猫を作出しようと試みましたが、育種としては実らずイギリス国内では次第に廃れていきました。

1930年代に入り、アメリカでバーミーズの育種が始まり人気を集めると、イギリスでも茶色い猫が注目を浴びるようになりました。そしてアメリカから輸入されたバーミーズを基礎にイギリスでも育種が始まったのです。

アメリカでは、品種の固定化を進めることを目的としていたので多様性を狭めていましたが、イギリスではより多くの毛色のバリエーションを求め育種を開始。1952年頃には猫血統登録団体GCCFが新しい猫種として血統登録し公認されました。

この当時はまだブラウンの毛色とそれに似ているバリエーションしかありませんでしたが、1955年にはなんとブルーの毛色を持つバーミーズが誕生したのです。

この毛色はアメリカに来たバーミーズの血統の中に存在していた遺伝子だったそうです。

1960年以降には他の毛色やパターンも認めらえるようになり、1977年にはトーティを含めた4つの毛色も認められるようになしました。

一方、アメリカンバーミーズは1959年にスタンダードが作出されました。しかし、イギリスのGCCFがアメリカンバーミーズはイギリスのバーミーズとは別物と考え、アメリカで育種されたバーミーズとイギリスのバーミーズを交配した猫は、それをヨーロピアンバーミーズの純血とは認めないと発表したのです。

そして1979年にようやくアメリカンバーミーズはブルー、シャンパン、プラチナの3色が認められるようになりました。

こうした経緯があり、バーミーズはアメリカとイギリスで異なる基準を選択して育種を進めてきた結果、誰にでもわかるほど2種の違いがはっきりするようになったのです。

まとめ

愛嬌たっぷりのかわいらしいバーミーズ。
アメリカンタイプとイギリスタイプの2種類に分かれていることがわかりましたが、元を辿ればミャンマーにいた「ウォンマウ」が基礎になっていたんですね。

どちらのタイプも賢い性格なので、ぜひ猫を飼いたいと検討している方は「バーミーズ」を視野に入れてみてください。

人が大好きで甘えん坊なので、きっとお迎えしたらバーミーズの虜になること間違いなしです!

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