デボンレックスの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

社交的で人とのコミュニケーションを取るのが大好きなデボンレックスは、柔らかく短い被毛が、さざ波のように細かくウェーブしています。

こうした姿から「道化師」「妖精」「プードルキャット」という異名で呼ばれることもあり、漫画や映画でも度々登場するほど、人々から親しまれている猫でもあります。

今回は、そんなデボンレックスの性格や特徴、色や体重、飼い方の注意点について詳しく見ていきましょう。

デボンレックスの性格や特徴について

デボンレックス

デボンレックスは、大きな瞳とピンと立った大きな耳が特徴的で愛嬌抜群。飼い主さんの膝の上で甘えたり、肩に乗ったりするなど甘えん坊な性格です。

また、遊ぶことやイタズラをすることが大好きで好奇心旺盛でもあります。

デボンレックスの性格は?

いつも元気いっぱいなデボンレックスは、のんびり過ごすよりも動き回ることの方が大好きな猫種です。

イタズラも大好きなので、飼い主さんが見ていない隙を見てイタズラをすることも。また、とても賢いので投げたおもちゃを咥えて持ってくることもできるそうですよ。

さらに特徴的な縮れ毛と、活発な姿がプードルを思わせることから「プードルキャット」という異名を持つほど。それだけ、元気がいいと毎日飽きなさそうですね。

デボンレックスの歴史

デボンレックスの歴史は1960年、イングランドの南西部にあるデボン州の古鉱山の付近で発見された1匹の巻き毛をしたオス猫に始まります。

ベリル・コックスという女性が、この巻き毛の猫を「トム」と名付けて飼うことになるのですが、後にトムは自宅付近の公園に住み空いていたメス猫との間に、複数の子どもを授かります。

そして、生まれた子猫の中から1匹だけ縮れ毛を持ったオスの子猫が混ざっていたため、その子猫の名前を「カーリー」と名付けました。

ベリル・コックスとその夫は、1950年にコーンウォール州で発見されたコーニッシュレックスの育種が開始されたのを聞きつけ、カーリーとの交配を試みます。しかし、生まれてきたのは全て直毛の子猫たちでした。

2匹の持つ巻き毛の遺伝子が劣性遺伝であるにも関わらず、子猫たちに巻き毛が発生しなかったことから、カーリーの巻き毛はコーニッシュレックスの遺伝子とは別であり、突然変異体で生まれたのではないかと考えられました。

それからベリル・コックスは、カーリーと同じ性質を持つ猫を作出し、1つの猫種として公認を得ようとしました。しかし、コーニッシュレックスの場合と同様、巻き毛を持つメス猫がいなかったため、遺伝子学者のアドバイスの基、計画的に近親交配をさせていきながら個体数を増やしていきました。

その後はさらにさまざまな猫種との異種交配を繰り返し、ようやく「デボンレックス」として1960年代にイギリスで公認されました。

ちなみにアメリカでは、デボンレックスとコーニッシュレックスは同種と見なされており公認されていませんでしたが、1979年にようやくCFAに公認されました。

デボンレックスの毛色や模様の種類は?

デボンレックスは短毛の被毛です。コーニッシュレックスの強い巻き毛とは違い、柔らかい毛質で細やかに波打っているのが特徴的です。

またデボンレックスは、色々な猫種と異種交配を行った経緯があるため、ホワイトを始め、シナモン、チョコレート、ブラック、ブルー、ラベンダー、レッドなどの全身の被毛が均一なソリッドカラーがあります。

さらに、しま模様や2色の毛で構成されるバイカラ―、顔や手足、両耳、しっぽなどの体から飛び出した部分に色が付いているポイントカラーや三毛など、その他全ての毛色とパターンが存在します。なかには長毛の猫が誕生することもあるそうです。

デボンレックスの体重や大きさ(体高)は?

小さな顔に、大きくてピンとした三角耳がとても印象的なデボンレックス。成猫になると、オスメス共に約2.5~5kg、体高は約20~30cmに成長しますが、一般的な猫よりもやや小型です。

ボディタイプは「セミフォーリンタイプ」とされ、コビーとオリエンタルの中間ほどの体型をしています。頭部は丸みを帯びていて、くさび型。体全体はやや短く、ほっそりとした体つきをしています。

デボンレックスの飼い方について注意したいこと

「プードルキャット」の異名を持つほど、元気いっぱいの猫種デボンレックスですが、実際お迎えする上で気を付けるべき注意点はあるのでしょうか。

ここでは4つの注意点について解説していきます。

抜け毛は少ないのでブラッシングはしすぎないように

短毛種であるデボンレックスは、お手入れがとても簡単な猫種です。その理由は、1本1本の毛が細く柔らかいため、年間を通して抜け毛が少ないからです。そのためブラッシングをし過ぎるとハゲてしまう恐れがありますので、通常のブラッシングはしなくてよいでしょう。

もしお手入れをするのであればミトンやラバーブラシを使用し、被毛ケアよりもマッサージをする気持ちで優しくお手入れをしてあげてください。

時々濡らしたタオルや、市販で売っている猫用の体拭きシートなどで軽く拭いてあげるだけでも綺麗になりますよ。

多頭飼いは向いてない?

デボンレックスはアクティブな性格を持ち合わせていますが、実はとても嫉妬心が強く、デリケートなハートを持つ猫種でもあります。

そのため、飼い主が他の猫やペットを可愛がると、ヤキモチを焼いてしまいますので、多頭飼いには向いていないといえるでしょう。

生活環境の注意点

活発で知的なデボンレックスは、飼い主が予想だにしない行動を起こしがちです。そのため、なるべく高い所に危険な物を置かないように注意してください。

また、デボンレックスは寒さが苦手な猫種でもあります。風邪など引いて体調を崩さないように、お部屋の温度管理は十分に気を付けるようにしましょう。

一人の時間が苦手

デボンレックスは、ひとりの時間が長くなると寂しさからストレスを溜めてしまい、問題行動を起こす恐れもあります。

なるべくデボンレックスと一緒に過ごせる時間を多く取るようにしてあげてくださいね。

まとめ

明るくてパワフルなデボンレックスとの暮らし。
それは、毎日が楽しく賑やかな日々を過ごすことができるでしょう。犬っぽい性格を持ち合わせていますので、なるべく長時間ひとりの時間を過ごさせないように、帰ってきたらたくさん遊んであげてくださいね。

お迎えしたら、あなたにとってデボンレックスは、きっと最高のパートナーとなることでしょう。

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