希少なジャパニーズボブテイルの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

しっぽが短く、まるでボンボンのように愛らしい外見をした「ジャパニーズボブテイル」。

招き猫のモデルになった猫としても有名な猫種です。

この記事では、ジャパニーズボブテイルの性格や特徴を始め、歴史、色や体重、さらには飼う上で抑えておきたいポイントについてまとめました。

ジャパニーズボブテイルの性格や特徴について

希少なジャパニーズボブテイルの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

ジャパニーズボブテイルといえば、丸顔に整った鼻筋、短めの被毛といった日本猫特有の外見をしていますが、性格も日本っぽいのでしょうか。

穏やかで優しい性格

招き猫のモデルにもなったジャパニーズボブテイル。日本猫ならではの温厚で優しく、賢い性格をしています。

好奇心旺盛で人懐っこく、環境の変化にも順応に対応できる傾向にあります。そのため、初めて猫を飼う方はもちろんのこと、小さなお子さんがいるご家庭や多頭飼いにも向いている猫種といえるでしょう。

ただ、初対面の人に対しては少し警戒します。いきなり近づいたり、抱っこしたりするのは止めてあげてくださいね。

ポンポンのように丸いしっぽ

ジャパニーズボブテイルの最大の特徴はなんといっても「しっぽ」でしょう。

劣性遺伝による短く、まるでポンポンのような丸い尾は、つけ根から折れ曲がっていて伸ばしても10cmにも届きません。
しっぽの長さの定義としては約5〜7.5cmであること、そして真っ直ぐでも曲がっていてもよいとされています。

また日本で見られる猫のしっぽの中で、ボブテイルタイプとカギしっぽタイプはとても似ています。

2つの違いとしては、ボブテイルはしっぽの長さが約5〜7.5cmと短く、丸まって見えるタイプのことを指します。

一方、カギしっぽタイプはねじれていたり、しっぽの先が折れ曲がっていたりするタイプ。長いものから短いものまで種類はさまざまです。

ジャパニーズボブテイルの歴史と名前の由来

日本における猫の歴史は大変古く、6世紀頃から存在していたといわれています。

そして、ジャパニーズボブテイルの祖先となる短いしっぽを持つ猫が一般的に知れ渡るようになったのは、江戸時代になってからです。

江戸時代では猫は、ネズミ退治などの能力をかわれ養蚕農家に飼われ重宝されていました。しかし繁殖するまでは至らず、ネズミ捕りに長けた猫に関しては高値で取り引きされていたようです。

その中で生まれた尾の短い猫はさまざまな信仰心から縁起のよい猫として人気を博し、いつしか招き猫のモデルにまでなったほどです。

時は流れ1960年代、日本を訪れたアメリカ人でブリーダーである「エリザベス・フローレット」氏がジャパニーズボブテイルを大変気に入り、純血のジャパニーズボブテイルを3匹輸入し交配を始めたのです。

1976年にはCFAがジャパニーズボブテイルを猫種と認定し、世界に広く知れ渡るようになりましたが、イギリスではまだ個体数の関係で公認を受け入れられていないようです。

ジャパニーズボブテイルの毛色や模様の種類は?

ジャパニーズボブテイルの毛色や模様の種類は?

ジャパニーズボブテイルの毛色はホワイトやレッドといった単色の他に、レッド&ホワイトやトーティシェルといった二色、またキャリコ(三毛)、パーティーカラーなど種類が豊富です。

また以前は短毛でなければ認められませんでしたが、現在では長毛のジャパニーズボブテイルも認められています。

ジャパニーズボブテイルの体重や大きさは?

筋肉質でスマートな体型にしっかりとした首筋、ゆるやかな三角形の頭部をしたジャパニーズボブテイル。

標準的な体重はオスで約3.5~5.0kg、メスで約3~4kgの中型のフォーリンタイプです。

体が引き締まった理由としては、アメリカのブリーダーによって改良が進められたからといわれています。そのため前足より後ろ足が長く、運動能力に優れているそうです。

野良猫や雑種猫にもジャパニーズボブテイルがいる!?

野良猫や雑種猫にもジャパニーズボブテイルがいる!?

街中を歩く野良猫の中には、尻尾が短い子もいますよね。
それら猫も「ジャパニーズボブテイル」に該当するのでしょうか。

実はアメリカの認定協会「CFA」である条件を満たせば、家庭猫であってもジャパニーズボブテイルとして認定され、血統書を発行してもらうことが可能です。

条件としては…

  1. しっぽの長さが約7.5cm以下であること
  2. 尾の骨は必ず一つ以上のキンクになっていること

などの条件があるそうです。

しっぽが伸びすぎている、ポンポン状になっておらずふわふわしている、尾の骨に欠陥があると対象外になるそうなので注意が必要です。

登録申請が受理されれば「しっぽの短い猫」からジャパニーズボブテイルという血統書付きの猫になれるかもしれません。

ジャパニーズボブテイルの飼い方について注意すべきこと

ジャパニーズボブテイルの飼い方について注意すべきこと

賢く、見た目からも愛嬌たっぷりなジャパニーズボブテイル。
日本ではまだまだ珍しい猫種ですが、もしもお迎えした場合どのような点を気を付けながら飼えばよいのでしょうか。

肥満にならないよう体重管理を

筋肉質で引き締まった体型をしていますが、実は少し太りやすい傾向にあるといわれています。

毎日の適度な運動と、栄養バランスの取れた食事を中心にスリムな体型を維持してあげてください。

キャットタワーなど上下運動ができるものの設置や、おもちゃなどで遊んであげると良い運動になりますよ。

ブラッシングのしすぎに注意

ジャパニーズボブテイルの被毛はダブルコートですが、アンダーコートが少ないのであまり抜け毛は目立ちません。

そのため頻繁にブラッシングをする必要はありませんが、1日1回程度を目安にマッサージするように優しく丁寧に行ってあげましょう。
長毛のジャパニーズボブテイルも同様に、1日1回が目安です。

しつけは子猫のうちから

ジャパニーズボブテイルは飼い主に従順でしつけがしやすい猫といわれていますが、少々頑固な一面も。

トイレや爪とぎなどのしつけは、子猫の頃からきちんと行いましょう。

基本賢い猫種なので物覚えは早いです。叱らず、根気よくしっかり教えてあげてくださいね。

まとめ

まとめ

穏やかで気の優しいジャパニーズボブテイル。環境の変化にも柔軟に対応できるとても賢い猫です。

原産国は日本ですが、日本国内で手に入れるのは極めて難しく希少な猫といえるでしょう。

どうしてもお迎えしたい場合は、ジャパニーズボブテイルを繁殖しているブリーダーさんを探す、もしくはアメリカのブリーダーさんと連絡を取り合い輸入する方法を検討したほうがよいかもしれません。

血統書にこだわりがなければ「短いしっぽの猫」で検索し、里親募集などから探してみるとよいでしょう。

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