オシキャットの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

骨太で筋肉な体をしたオシキャット。オシキャットの最大の特徴は「ヒョウ柄」といわれるスポット模様ですが、実はアメリカンショートヘアのようなキジトラのしま模様である「クラシックタビー」が変形したものであることが分かります。

そんな見た目にも関わらず、性格は甘えん坊なところも。そのギャップも相まって多くの愛猫家を魅了しています。

今回はオシキャットの知られざる歴史を始め、色や体重、飼い方の注意点について見ていきましょう。

オシキャットの性格や特徴について

オシキャット
Nynke van Holten/iStock

「犬のような性格や知性の猫」と呼ばれるほど、しつけがしやすいオシキャット。

名前を呼べば来たり、ボールを投げれば走って取って来たり、おすわりなどを覚えてくれたりするなど、犬と同じようにしつけることができるといわれています。

性格は少し臆病で警戒心が強く、騒がしい場所や知らない人がいる環境を苦手とします。人に慣れるまで時間がかかりますが、ゆっくりと信頼関係を築いていくうちに従順で甘えん坊な一面を見せるようになりますよ。

オシキャットの歴史

1964年、アメリカのミシガン州に住む女性ブリーダー「バージニア・ダリ―」が、アビシニアンの模様を持ち合わせるシャム猫を作出しようと考え、アビシニアンとシャム猫の異種交配をさせたのが始まりとされています。

第一世代に生まれた子猫たちのほとんどがアビシニアンに似た猫ばかりでした。しかし、その猫を交配させた第二世代は、アビシニアン模様のシャムや斑点模様の子猫が生まれ、後のオシキャットと原型となったのです。

その後、シルバータビーのアメリカンショートヘアと異種交配し、よりガッチリとした体格になっていきました。

1966年にはアメリカの猫協会「CFA」で新しい猫種として登録申請を行いますが受理されませんでした。それから多くの繁殖家が繁殖を続けた結果、1978年にようやくCFAで登録されたのです。

CFAに登録後、アメリカ以外のヨーロッパにも多く輸出されるようになり、今ではドイツやイギリスなどの他国でも多く繁殖されています。

ちなみにオシキャットの名前の由来は、アメリカのテキサス州から北アルゼンチンに生息する斑点のあるヤマネコ「オセロット」(Ocelot)という説があります。

オシキャットの毛色や模様の種類は?

オシキャットはV字に近いクサビ形の頭に、ピンッと立った大きな耳、そしてアーモンド形の大きな目をしています。目の色は青以外は認められており、真っすぐでスラっとした長いしっぽは先が黒くなっています。

一見、ヤマネコの血を受け継いでいるように感じますが、血統には入っていません。ヒョウ柄はアメリカンショートヘアの模様である「クラシックタビー」が変化したものとされています。

オシキャットの毛色は12色

オシキャットの被毛は細くて短いですが、光沢がありシルクのような手触りです。また、首の周りやしっぽの模様は、胴の模様と異なっています。

代表的な毛色はブラウンスポットを始め、シナモン、チョコレート、フォーン、ブルー、そしてこれらのシルバー、エボニーシルバーの組み合わせで合計12色が公認されています。

オシキャットの体重や大きさ(体高)は?

ボディはやや短く、ずっしりとしているオシキャットは、中型からやや大型に分類される「セミフォーリンタイプ」とされ、胴体は長く、胸幅も広いところが特徴です。

成長するとオスの体重は約5~7kg、メスで約2.8~5.5kg、体高は約23~25cmに成長します。

筋肉質な体つきと美しいヒョウ柄は、多くの愛猫家に支持されています。

オシキャットの飼い方について注意したいこと

ワイルドな見た目とは打って変わり、やさしく甘えん坊な一面を覗かせるオシキャット。臆病なところもありますが、社交性はありますので他の猫や動物ともうまく付き合っていくことが可能です。

またしつけがしやすく、飼いやすい猫ともいわれていますが、実際お迎えするにあたって気を付けるべき注意点はあるのでしょうか。

ブラッシングは怠らずに

短毛で毛量自体も多くないため、抜け毛はそこまで気にするほどではありません。しかし、オシキャットの美しい光沢やスポットを維持するためには、毎日のブラッシングが必要不可欠です。

1日1回、やさしくマッサージするようにブラッシングをしてあげましょう。

寂しがり屋だということを理解してあげる

オシキャットは外見に似合わず小心者で依存心が高めのため、お留守番は苦手。またとても甘えん坊の性格をしているので、心を許した飼い主さんと離れるのは寂しいようです。

寂しい気持ちが強まると、ストレスも溜まってきてしまうので、なるべくお留守番をさせないように努めたり、他の猫や動物との多頭飼いを検討してあげたりするとよいでしょう。

運動できる環境を整えてあげる

遊び好きで高いところを好むオシキャットは、キャットタワーなどを設置してあげると大変喜びます。

しかし注意する点としては、オシキャットは一般的な猫よりも大きめ。そのため、キャットタワーを選ぶ際は、安定感のある頑丈なものを選んであげるようにしましょう。

また、好奇心旺盛で活発に動き回るオシキャットは退屈を嫌います。そのため、できるだけ思いっきり走り回れる環境を整えてあげてくださいね。

オシキャットとベンガルの違いは?

同じヒョウ柄を持つベンガルは、一見オシキャットと見分けが付きませんよね。

では2種類の猫を区別するためには、どこをポイントとして見るとよいのでしょうか。

まず1つ目は体格です。

ベンガルの体型は「ロング&サブスタンシャルタイプ」に分類される、とても大きい猫です。体重は約3~6kgまで成長し、なかには8kgを超える子も存在します。見た目はがたいがよく筋肉質、そしてたくましい体つきをしている大型猫です。

一方、オシキャットの体型は前述でもお伝えした通り中型からやや大型に分類される「セミフォーリンタイプ」です。一般的な猫より少し大きめぐらいですので、ベンガルとの違いを見分けるためには、その大きさを見てみると良いでしょう。

2つ目は性格です。

ベンガルとオシキャットは、どちらも元気があり大の運動好きですが、ベンガルよりもオシキャットの方がやや社交性が強い傾向にあります。

また賢く、しつけもしやすいのはオシキャットとされており、比較的ワイルドさが控えめな傾向にあるようです。

最後は両者の特徴ともいえる模様です。

ベンガルは濃淡のある2色で構成されている「ロゼット柄」を始め、楕円や丸形、またはバラの花のような形が全身に広がる「スポット柄」や、渦を巻いている「マーブル柄」のいずれかの模様をしています。

しかしオシキャットの場合、斑点が散りばめられた「スポット柄」のみです。そのため、ベンガルとオシキャットを見分けるには斑点模様で見分けるのが一番分かりやすいでしょう。

まとめ

見かけはワイルドでカッコいい印象を持つオシキャットですが、実際は愛情深く甘えん坊な猫です。またとても優しく賢い猫なので、初めて猫を飼う人でも飼いやすい猫といえるでしょう。

遊ぶことが大好きですので、おもちゃを使って一緒に遊ぶと喜びます。人に構われることが好きな猫でもありますので、いつでも一緒にいたいと思う方にはおすすめです。

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