【オリエンタルズ】はどんな猫?性格や特徴、似た猫種との違いについて

【ショートヘア】と【ロングヘア】という2つの種類が存在するオリエンタルズという猫種をご存じでしょうか。今回は、シャムを元に作出された比較的新しい猫種である、このオリエンタルズという猫種をご紹介したいと思います。

オリエンタルズってどんな猫種?

【オリエンタルズ】はどんな猫?性格や特徴、似た猫種との違いについて

オリエンタルズとは、シャム(サイアミーズ)を元に作出された、スレンダーな体つきの中型の猫種です。頭や体型はシャムととても似ており、スリムな体つきに大きな耳、澄んだ瞳という外見的な特徴があります。
細くて長いしっぽは先端に向けて細くなっており、四肢――特に長く特に後ろ足は足先からかかとまでが長く、高い身体能力が分かるでしょう。

オリエンタルズはどんな性格?

オリエンタルズはどんな性格?

オリエンタルズはシャムの血を引いているため、外見だけでなく性格もシャムに似ています。
一般的にイメージされる猫の性格は、ツンデレで甘えん坊、怖がりやでありながら気が強いといったものだと思います。しかしオリエンタルズはシャムと同様、猫でありながら猫っぽくない性格で、人懐こく、人と遊ぶことが大好き。神経質で嫉妬深いところもあるなど、どちらかというと犬に近い性格といえるでしょう。
人見知りもあまりなく、来客など知らない人であってもしばらく一緒にいるだけで懐いてしまいます。

オリエンタルズの歴史

オリエンタルズの歴史

オリエンタルズは1950年代にイギリスでシャムを元に作出された、新しい猫種です。
当時数を減らしていたシャムの頭数を増やすために、ブリティッシュショートヘアやロシアンブルー、アビシニアンなどと掛け合わせ、ポイントカラーのない個体を元にしました。
その後、1977年になると正式に【オリエンタル】という猫種として認定を受け、現在に至ります。

祖先であるシャム(サイアミーズ)との違い

オリエンタルズの祖先であるシャム(サイアミーズ)は外見も性格もとてもよく似た猫種ですが、もちろん違いもあります。
一番の違いは、被毛のバリエーションです。
複数形の名前であることからも分かるように、オリエンタルズという猫種には【ショートヘア】と【ロングヘア】という2つの種類があります。また毛色にも違いがあり、国により差はありますが、シャムのスタンダードが4種類であるのに対し、オリエンタルズはすべての色とパターンが認められているのです。
具体的には、ソリッド、スモーク&シェーデッド、タビー、パーティーカラー、ポインテッドなどがありその掛け合わせは実に300種以上になるといわれるほどになります。

オリエンタルズを飼ううえで気を付けるポイント

オリエンタルズを飼ううえで気を付けるポイント

シャムとよく似た猫種ということで、オリエンタルズは同じ飼い方でも問題はないのでしょうか。この項目では、オリエンタルズを飼うために知っておきたい情報と紹介していきます。

環境

猫は基本的に室内が生活スペースとなるので、室内で十分な運動ができるように、キャットタワーを設置するなど家の中で遊べる環境が必要です。
特に、猫は高い所に上ったり飛び降りたりすることを好むので、高低差を意識すると良いでしょう。
また少々いたずら好きなので、誤飲やケガの予防という意味も含めて散らかされると困る物、危ない物は猫が手を出せない場所にしまっておくようにしてください。

食事

愛猫の体型を維持し健康を守るために、食事の管理が重要です。
そのためには、十分な栄養を与えなければなりませんが、特に重要な栄養素がタンパク質。愛猫に与える食べ物は、良質なタンパク質を多く含み、カロリーが控えめなものを選ぶと良いでしょう。

お手入れ

2種類あるオリエンタルズですが、そのうちショートヘアは抜け毛が少ないため、抜け毛対策という意味でのブラッシングは1日1回程度でも十分です。ただし、ブラッシングは愛猫と飼い主のスキンシップの時間でもあるので、そういう意味では一緒にいる時間を作ってあげると良いでしょう。
一方、毛が長いロングヘア―の方は毛が長い分、ブラッシングやコーミングはショートヘアよりもさらに念入りにしてあげてください。

日本でオリエンタルズをお迎えする方法

日本でオリエンタルズをお迎えする方法

ここまで読んで、「オリエンタルズを飼ってみたい」と思った方もいらっしゃるでしょう。では、オリエンタルズを迎えるにはどうすればよいのか。
ここではオリエンタルズを迎えるための方法を3つ紹介します。

ペットショップで

現在の日本国内で最も一般的なペットを迎える方法が、ペットショップでしょう。ただし、オリエンタルズという猫種は、ペットショップで出会うには稀な品種です。
そのため、直接ペットショップの実店舗を訪れて探すよりも、事前にインターネットや電話で確認してみた方が良いでしょう。

ブリーダーさんから

オリエンタルズは、国内では比較的珍しい品種ですが、多くはないものの日本でも専門のブリーダーさんがいらっしゃいます。子猫が生まれるタイミングなどもあるため、すぐにお迎えできるとは限りませんが、専門ブリーダーであれば、確実に情報を得ることができるでしょう。
また、ブリーダーであれば親猫や兄弟・姉妹たちの姿を見ることができるので、子猫の将来の姿を比較的高い確度で想像することができると思います。

里親になる

猫を家族にお迎えする方法は購入するだけではありません。動物愛護団体などに保護された猫の里親を募る譲渡会で、里親になり迎えるという方法もあります。
ただし、里親になるには条件があり、必ずしもお目当ての猫種に出逢えるとは限りません。
チャンスを逃さないために、積極的に情報収集をしたり、動物病院でオリエンタルショートヘアの里親を募集している人がいないか、定期的に聞いてみることをおすすめします。

まとめ

まとめ

ここまでオリエンタルズという猫種のことを紹介してきました。
ショートヘアとロングヘアという2種類が存在するオリエンタルズですが、現在の日本ではまだメジャーな猫種というわけではありません。そのため、お迎えすること自体簡単ではないでしょう。
しかし、今回紹介してきたように、とても魅力溢れた猫ちゃんなので、機会があったらぜひお迎えしてあげてください。

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