サイベリアンは、ロシア東部の非常に寒い地域原産の猫ため、豊かな被毛が特徴的です。
ここではサイベリアンの性格や体重、大きさ、毛色の種類などを解説します。なお、販売中のサイベリアンをお探しの方は子猫ブリーダーナビもご参考ください。
サイベリアンの性格や特徴について
サイベリアンとは「シベリア」という意味を持ち「サイベリアンフォレストキャット(シベリアの森に住む猫)」と呼ばれることもあります。
シベリア地方は野生猫が多く存在する北限地域とされ、サイベリアンも自然の中で生き抜いてきた猫種でもあります。そのため野生での本能が強く引き継がれており、運動能力が非常に高いことも特徴の1つ。また、水辺も躊躇なく飛び込むこともあるそうです。
そんなワイルドな一面がありながら、性格は飼い主に対して従順で愛情深く接することから、まるで犬のような性格だといわれています。しかし、縄張り意識が強いので仲間と認めない限りは相手に対してとても冷たい一面を見せることもあるようです。
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問題行動が少ない?
知能が高く、しつけもしやすいサイベリアン。比較的落ち着いた性格をしているので、突然暴れたり怒ったりすることはあまりありません。
そのため比較的問題行動が少ないので、初めて猫を飼う方にもおすすめの猫種といえます。
甘えん坊だけど抱っこが嫌い?
犬のような性格をしているサイベリアンは、飼い主に対して沢山甘えてきます。なかには、お腹を見せることも抵抗なく、力を抜いて「触ってぇ~」と甘えてきます。
しかし、サイベリアンの中には触られるのは好きだけど、抱っこが嫌い!という個体もいるようです。そのため、飼い主の方からベタベタ触ったり、抱っこするのは控えるようにしましょう。
その代わりサイベリアンが甘えてきたら、沢山甘えさせてあげてくださいね。
鳴き声は小さい?
サイベリアンは温厚で賢いので、無駄鳴きや問題行動が少ないといわれています。そのため鳴いたとしても比較的声が小さいでしょう。
ただし、猫は発情期に大きな声で鳴く習性があります。サイベリアンもその習性が全くないわけではありませんので、去勢・避妊手術を検討する必要があるでしょう。
犬のようなしつけを覚えられる?
大変賢いサイベリアンは、犬のように「待て」「おすわり」などの指示語を覚えることができるといわれています。
頭の良さとしては猫種の中でもかなり上位に入りますので、その点でもとても飼いやすい猫といえるでしょう。
サイベリアンの体重や大きさ(体長)は?
サイベリアンは他の猫種に比べて大型。長く、がっしりとしている体型は「ロング&サブスタンシャル」と呼ばれています。
またサイベリアンは骨格がしっかりしていて、筋肉もよく発達しています。「ビヤ樽型」ともいわれるほど、体が丸みの帯びた姿が特徴的です。
体高は約23~25cm、体重は成猫のオスで約7.5~12kg、メスで約6.5~10kgあります。体の大きさから見ると、動きはゆったりめと思われがちですが、実はとても身のこなしが軽く、高いジャンプ力を持ち合わせています。
活発で動き回るのが好きなので、観察するととても楽しいですよ。
長い時間をかけてゆっくり成長するサイベリアン
多くの猫は通常1年で成猫になりますが、サイベリアンは体が大きいので子猫から成猫になるまで少し時間がかかり、2~3年ほどかけてのんびりと成長していきます。
子猫の期間を長く楽しみたい方にはおすすめの猫種といえるでしょう。
サイベリアンの毛色や模様の種類は?
氷点下マイナス50℃にまで下回る極寒のシベリアで育ったサイベリアンは、豊かで長い被毛が特徴的な猫種です。
ふわふわした被毛の下はずっしりと重みがありますが、これは寒い地域でも耐えられるようにふわふわした被毛で覆われているのです。そして体温を下げる乾燥や水分から身を守るため、脂分の高い被毛「ガードヘア」が体の外側に生え、身を守る役割を果たしています。
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毛色や模様のバリエーションが豊富
サイベリアンの毛色はバリエーションが豊富です。
各国の血統登録団体によってカラー認定は異なりますが、色味はクリーム、ゴールド、シルバー、ブラック、ブラウン、ブルー、ホワイト、レッドなどがあります。
また、原産国であるロシアで公認されている毛色は茶色や黒褐色などと幅は狭めですが、アメリカなどの多くの国では様々な模様のパターンも多く公認されています。
ホワイトやブラックなど、全身の被毛が均一でしま模様や差し毛といったムラのないソリッドを始め、被毛にしま模様があるブラウンタビー、三毛猫のような3色の毛が生えているキャリコ、レッドタビー&ホワイトのようなホワイトとのバイカラー、顔や体の先端に色がつくポイントなど多彩です。
極寒の寒さにも耐え抜く三重構造の被毛は「トリプルコート」
サイベリアンのモフモフした被毛は長毛種に分類されますが、極寒のシベリアで耐え抜くためにも「トリプルコート」と呼ばれる3種類の毛によって構成されており、ダブルコートよりも一層多いのが特徴です。
一番外側の被毛は太く硬めのオーバーコート、二番目の被毛はふわふわの柔らかいアンダーコート、三番目の被毛は他の毛より短く密集しています。そのため、毛の密度がダブルコートの猫よりも高いので、毎日のお手入れは欠かせません。毛玉ができないように、毎日念入りにブラッシングをしてあげてくださいね。
サイベリアンとノルウェージャンフォレストキャットの違いは?
サイベリアンによく似た猫種「ノルウェージャンフォレストキャット」がいます。パッと見は見分けがつかないほど似ているのですが、実は色々な違いがあります。
例えば体型を見てみると、サイベリアンは先述でお伝えした通り「ビヤ樽型」と呼ばれ、全体的に丸みを帯びたフォルムをしています。一方ノルウェージャンは、全体的にスラっとしたシャープな印象を与える引き締まった体型をしています。
また抱き心地としては、サイベリアンはやわらかく、ノルウェージャンはしっかりしています。
性格に関しては、サイベリアンは自分が認めた者にしか懐かないため多頭飼いには不向きですが、ノルウェージャンはとても穏やかな性格をしており、誰にでもフレンドリーなので多頭飼いに向いています。
頭や顔の形に違いがある
2匹を見比べてみると、頭や顔の形にも違いが見られます。サイベリアンは丸いフェイスラインをしていますが、ノルウェージャンはシュっとした三角型の顔が特徴的です。
また鼻筋もサイベリアンは湾曲して丸みのある鼻筋に対し、ノルウェージャンはスッキリとしたまっすぐな鼻筋をしています。
被毛の長さや構造にも違いがある
さらに2匹の違いとしては、被毛の長さや形にも違いが見れます。
サイベリアンは、根元の毛が太いため全体的に丸みを帯びており、3種類の被毛で覆われているトリプルコートですが、一方のノルウェージャンは2種類の被毛で覆われているダブルコートです。
またノルウェージャンよりもサイベリアンの方が被毛の長さが短めともいわれています。
サイベリアンの飼い方について注意したいことは?
自分が心を許した相手にしか懐かないサイベリアン。ただし、認めると従順で愛情を持って接してくれる猫でもあります。
そんなサイベリアンを飼うとしたら、どんなところに気を付けるべきなのでしょうか。ここではサイベリアンの飼い方についての見てみましょう。
大型猫なのに身体能力がバツグン!
大型の猫の場合、比較的大人しく動かないイメージを持たれますが、サイベリアンは違います。素早い動きに高いジャンプ力を持ち合わせていますので、身体能力が非常に高い猫とされています。
また水場も臆することなく近付きますので、洗濯機の中に入ったり、水を張ったお風呂に平気で入ってたりすることもあります。
サイベリアンがケガをしないようにするためにも、家の中の危険な場所には入らないよう対策を取りましょう。
1日1回はブラッシングを
サイベリアンは長毛種のトリプルコート。毛が密集しているのでモコモコのふわふわです。
そのため、毎日のブラッシングを怠るとすぐに毛玉になってしまいます。
特に換毛期は毛が大量に抜けますので、ブラッシングは小まめにしてあげることが必要不可欠。お手入れは念入りにするようにしましょう。
またロシア原産の猫なので、暑さにとても弱いです。夏場は冷房などを使い、快適な環境を作ってあげるようにしてくださいね。
長時間の留守番や放置はストレスのもと
心を開いた家族には従順で甘えん坊なサイベリアン。他の猫と違い飼い主さんとべったりするのが好きな猫でもあります。
そのため長時間のお留守番はとても苦手。ストレスの原因にも繋がってしまいます。
サイベリアンがストレスを溜めないためにも、日頃からコミュニケーションを取る時間を設け、たくさん構ってあげてくださいね。
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