一人暮らしで猫を飼うには?失敗・後悔しないために

「一人暮らしであっても猫は飼える?」

そんなあなたの疑問にお答えします。

もちろん飼うことは可能ですが、後から「こんなはずではなかった」と失敗や後悔をしないために、猫を飼う上で気を付けるべき点、そして知識を備えておく必要があります。

ここでは、猫を飼う上での準備や心構えについて詳しく解説していきます。

一人暮らしで猫を飼うと後悔する?

猫 一人暮らし

2014年以降、犬よりも猫の飼育頭数が増え続けています。

その理由は「散歩をする必要がないから」「部屋が狭くても飼えるから」「犬よりも飼育費用がかからないから」などの理由があげられます。

そのため、猫をペットとして飼うことはハードルが低いと考えられ、一人暮らしでも猫を飼う人が増えているのです。

しかし、実際の猫との生活は簡単なものではありません。

  • 旅行や外泊が難しい
  • 猫アレルギーが発症してしまう
  • 毎日お世話をしなくてはいけない
  • 壁や家具などを爪とぎ代わりにしてボロボロにされる

猫は犬よりも飼育が楽だからと気軽に飼うのはよしましょう。しっかりとした知識を身につけ、覚悟を持ってお迎えする必要があります。

後悔するのは知識不足から

「猫は犬より飼育が楽」という声を耳にしますが、決してそうではありません。

猫を飼うには購入代金だけではなく、その後の飼育にもお金はかかります。もちろん猫は生き物ですので病気やケガをすることもありますし、治療費もバカにはなりません。

さらに猫は本能の赴くままに行動します。犬のようにしつけをして行動を変えさせることは到底できないため、家の中が荒れてしまうのは避けては通れないのです。

猫は「可愛くて癒される動物」と安易な気持ちでお迎えすると、後に後悔や失敗をしていまいます。それは飼う人自身の知識不足が原因ともいえるでしょう。

猫をお迎えしたいと思ったら、まずは猫の生態や生涯かかる費用などをあらかじめ勉強しておくことが必要です。

発生する費用もあらかじめ把握しておく

猫と暮らすにはお金がかかります。

お迎えするための準備費用を始め、月々のフードやおやつ代、猫砂の購入、おもちゃ代は当然かかります。

また避妊去勢費用、定期的なワンクチン接種、ノミダニ駆除薬の購入、健康診断などの医療費も発生します。万が一、病気やケガをしたら高額な治療費が発生することも少なくありません。

ペット保険のアニコム損害保険株式会社では、猫にかかる年間支出費用を発表(参考元:ペットにかける年間支出調査 2020)しています。

フードや日用品を始め、病気の治療費といった各項目にかかる猫の飼育費用は16万4,835円とのこと。

また猫全体の平均寿命は15.45歳※1といわれていますので、生涯かかる費用は約247万円かかる計算になります。

猫を飼うということは命を生涯預かることだけではなく、月々のごはん代や雑費代、定期的な医療費、時には思いもよらない出費があります。

これらのことがあると踏まえた上で、猫をお迎えするか否か改めて考える必要があるといえるでしょう。

※1.一般社団法人ペットフード協会「令和2年 全国犬猫飼育実績調査(Ⅲ.主要指標サマリー)

生活が変わることも覚悟しておく

猫との生活は幸せなことがたくさんある一方、大変なこともあります。それは、今までの生活環境が変わるからです。

よく「猫を飼うと旅行に行けなくなるよ」といいますが、これには理由があります。

猫は比較的孤独に耐えられる習性を持っていますが、長期的なお留守番はできません。
その理由はごはんや水、トイレといった衛生上の問題、そして安全性の問題があげられるからです。

なかにはペットホテルに預けたり、ペットシッターを依頼すればよいのでは?と思うかもしれませんが、相応の料金を払わなくてはならず出費もかさみます。

また猫は環境の変化を好まないため、猫にとっての外泊は非常にストレスとなります。食欲不振や膀胱炎などを発症してしまうかもしれません。

猫と暮らすということは、自分の生活スタイルがガラリと変わるということを念頭におき、ある程度覚悟しておきましょう。

一人暮らしで猫を飼う準備・注意点

猫と人が快適に暮らすためには、どのようなことを知っておくのがよいのでしょうか。

一人暮らしの人が猫を飼う上で注意する点はどこか、また何を準備すればよいのかまとめました。

部屋の間取りや広さ

一人暮らしの方が住む間取りの多くは、ワンルームや1Kが多いかと思います。なかには、「この間取りで猫が飼えるのか?」と疑問を持つ方もいることでしょう。

結論としては、ワンルームや1Kでも猫を飼うことは可能です。

猫は広いスペースよりも、安全に周りを見渡せる高い場所を好む習性があります。そのため、キャットタワーや高さの違う家具などを設置して、上下運動ができる環境を整えてあげるとよいでしょう。

ロフトがある家であれば、猫にとってくつろげるスペースにもなりますよ。

最低限用意したいもの

猫は室内で飼うことが前提のため、猫も人も快適に過ごせるように最低限必要なものをご紹介します。

猫を飼う上で必要なもの
  • 動物病院や外出する際に必要な「キャリーケース(キャリーバッグ)」
  • ごはんや水を入れる「猫用食器」
  • 猫の食事「キャットフード」
  • 排泄する場所「猫用トイレ、猫砂」
  • 爪のケア、家具を守るため「爪とぎ」

猫のニオイや抜け毛が気になる人は、空気清浄機があるとよいかもしれませんね。

また徐々に揃えておきたいものとして、猫用ベッド、首輪、おもちゃ、キャットタワー、ケージなどがあります。

生活環境を整える

交通事故や感染などのトラブル防止のためにも、猫は完全室内飼いにしましょう。

ただし、ただ部屋の中で生活させればよいというわけではありません。猫の欲求(ニーズ)を満たしてあげられる生活を整えてあげる必要があります。

①外を眺める場所を作ってあげる
室内飼いの猫にとって、部屋の中は単調で刺激がありません。退屈させないようにするためにも、窓の外を見るという刺激を与えてあげましょう。
②上下運動ができる空間づくり
猫は複雑に入り組んだスペースや、立体空間の移動を好みます。

部屋の中の家具配置を考えて設置したり、市販されているキャットタワーを設置したりして、上下運動ができるように工夫してあげるとよいでしょう。
③危ないものは片付ける
飼い猫の事故で最も多いのが「誤飲」です。年齢の若い猫は好奇心旺盛のため、誤飲誤食に繋がるケースが多いといいます。

命に関わることですので、猫の口に入りそうなものは戸棚や引き出しなどに片付けるようにしましょう。
④くつろげる場所をつくる
猫はやわらかい布の上や、暖かい場所を好みます。

フローリングの床だけでなく、ホットカーペットやラグ、こたつやソファなどを用意し、猫も人もくつろげる場所をつくってあげると喜びますよ。
⑤隠れる場所を
本来猫は臆病な動物なので、驚いた時とっさに逃げ込めるスペースを作ってあげましょう。
全身がすっぽり隠れるような段ボールやバスケットなどで構いません。

脱走防止の対策も

猫の脱走を防ぐためには、室内ドアや柵などを利用して行動範囲を区切り、なるべく玄関に近付けないようにするのが大切です。

窓を開ける際は、ストッパーを使って網戸を開けられないようにしたり、破っても出られないような金属製の棚やペット専用のステンレス網戸などを取り付けると効果的です。

留守番させてしまうときの備え

日中仕事をしている飼い主さんの場合、猫は長時間留守番をする必要があります。

基本的に猫はひとりで過ごすことのできる生き物ですが、それでも長時間の留守番はストレスに感じてしまうことがあるようです。

そのためなるべく快適に過ごしてもらうためにも、出掛ける前に猫のトイレを綺麗にしてあげたり、日中お腹が空いても大丈夫なようにごはんをお水を置いておきましょう。

またひとりでも遊べるように、爪とぎやキャットタワーなどを設置しておくのもおすすめです。なるべく退屈しないような空間を作ってあげるとよいですね。

一人暮らしにおすすめな猫の品種は?

猫には種類や個体によって性格が異なるため、一概に「この猫種がおすすめ」と断言することはできません。

ただ一人暮らしで猫を飼う上で、猫種ごとの傾向や特徴を抑えて選ぶことは大切です。

例えば猫種を選ぶとき、まず純血種の猫か雑種(ミックス)の猫か考えるかと思います。その際、それぞれのメリット・デメリットとしては以下の通りです。

●純血種の猫
【メリット】
・大きさや被毛の長さ、量、性格などある程度の予測がつきやすい
・自分が理想とするビジュアルや性格の猫を選ぶことができる

【デメリット】
・遺伝的な疾患を持つ場合がある
●雑種(ミックス)の猫
【メリット】
・病気の発症率が低い傾向にある
・個性的なルックス

【デメリット】
・成長した後の姿が予測不能
また猫には毛が短い「短毛種」と、毛の長い「長毛種」がいます。

一見、短毛種よりも長毛種の方が抜け毛が多いのでは?と思いがちですが、実は毛の長さで抜け毛の量を判断するわけではありません。

猫の毛にはシングルコートとダブルコートの二種類に分類されています。

シングルコート
「オーバーコート」か「アンダーコート」どちらか一種類の被毛
ダブルコート
「オーバーコート」と「アンダーコート」の二重構造

もし一人暮らしで猫を飼うのであれば、比較的抜け毛が少ないの「シングルコート」がおすすめです。しかし、毛の長さによってブラッシングなどのお世話も変わってきます。

短毛種であれば毎日のブラッシングは必要ありませんが、長毛種は毛玉になりやすいので小まめなブラッシングが必要不可欠です。また、毛玉も吐きやすいことから対策も必要となってきます。

これらのことを踏まえ、自分にはどの猫種が合っているのか性質や特徴、お世話ができるかも考えて検討するとよいでしょう。

まとめ

一人暮らしで猫を飼うのは大変そうと思う方もいるかもしれません。

しかし一人暮らしであっても、きちんと猫に対する知識をつけ、大切に愛情を持って育ててあげればお互い幸せな気持ちで過ごすことができます。

猫の気持ちや行動をしっかり理解し、信頼関係を深めながら猫との生活を満喫しましょう。