猫がなつく人の特徴は?
猫がなつきやすい人の特徴は、以下の通りです。
- 声が小さく高めの人
- 大きな音を立てない人
- 無理に触ってこない人
- 自由にさせてくれる人
- ごはんをくれる人
- 一緒に過ごす時間が長い人
それぞれ詳しく解説していきます。
声が小さく高めの人
猫のなつく・なつかないには、「声」が大きく関係しています。
一般的に声が小さめで少し高めの人になつきやすいとされており、そのため男性よりも女性の方がなつかれやすいといわれています。
高い音は子猫の鳴き声に似ており、猫は聴き取りやすいようです。逆に低い音は威嚇と認識されることがあります。
大きな音を立てない人
猫は聴覚が発達しているので、大きな音には驚きや恐怖を感じます。
よって大きな音立てない、動きがゆっくりしている人になつきやすい傾向があります。
ドスドスと大きな足音で歩いたり戸の開け閉めで激しい音を出すような家族にはなつきにくいともいわれているので、家の中にいるときも気を付けるようにしましょうね。
無理に触ってこない人
触られたくないときに無理に触られるのは、猫に限らずどの動物も当然嫌がります。
人なつっこく触られるのが大好きな子もいますが、そんな猫でも触られる気分じゃないときには、逃げるものです。
猫のほうから「撫でてほしい」と近づいてきたときに撫でる、といった行動をする人の方がなつきやすいですよ。
自由にさせてくれる人
猫は自由にさせてくれる人になつくことが多いですが、ここでいう「自由にさせてくれる」というのは、「猫にあまり意識を向けない」という意味合いになります。
猫が寄ってきたり膝に乗ってきても気にせずにじっとしていることで、猫は気が済むまで匂いを嗅ぎ安全を確かめることができます。
可愛い猫が興味深く近づいてきたら抱き上げたくもなりますが…ぐっと抑え、まずは自由な行動を取らせてあげるようにしましょう。
ごはんをくれる人
ごはんやおやつをいつもくれる人に、猫はなつきやすいです。
警戒心の強い猫でも、ごはんを見せると近寄ってくることが多いですよね。はじめはごはん目当てであっても、なつくきっかけには十分なり得るでしょう。
一緒に過ごす時間が長い人
家で一緒にいる時間が長い人や、地域猫ではよく様子を見に来る人など、猫と過ごす時間が多い人になつく傾向にあります。
大きな音を立てるなどの猫が嫌がる行動をしていないことが前提ではありますが、一緒に過ごす時間が長いと、その分ごはんをあげたり遊んだりなど、お世話をする時間も長いということになるので、なつきやすくなります。
逆になつかない人の特徴は?
「猫がなついてくれない…」という方は、無意識で以下のような行動を取っているかもしれません。
- 追いかけてくる人
- 気まぐれに構ってくる人
- 大きな音を出す人
- 無理強いしてくる人
これらは猫がびっくりして嫌がる行動です。それぞれ詳しく解説していきます。
追いかけてくる人
逃げる猫を追いかけるのはNGです。
恐怖を与え、猫にとってストレスとなります。
子どもが追いかけっこのつもりでやってしまうことが多いので、もし見掛けたら、猫は怖がっているということを優しく教えてあげるようにしましょう。
気まぐれに構ってくる人
食事やトイレ、睡眠中など、猫が構ってほしくないときに構われるのは、なつきにくいだけではなく猫にとってストレスとなります。
構われたくないサインを見逃さないようにしましょう。
大きな音を出す人
大きな声を出すのはもちろんですが、急に立ち上がったり大きな足音で近づくなどは猫を驚かせてしまいます。
猫がくつろいでいるときに近くでくしゃみをするなども要注意。
何度も続くと、その人に強い警戒心を抱くようになりますよ。
無理強いしてくる人
猫が警戒しているときに知らない人の前に無理やり出すなど、猫の意思に反する行為はNGです。
例えば来客があったときに猫が隠れた際、隠れたのには何か理由があるはず。あなたの猫ちゃんは、人見知りな性格なのかもしれません。
それを無理に引っぱり出したら、猫にとって強いストレスになるのは当然ですね。
なついているときの猫の行動は?
なついてきたと思いきや、興味なさそうにそっぽ向かれてしまったり。猫はツンデレな子が多いので、なついているのかどうか分からないという飼い主もいると思います。
以下の行動は猫が信頼しているときに見せるものなので、参考にしてみてくださいね。
目が合うと瞬きをする
目が合いじっと見るという行動は、本来威嚇や喧嘩のときにするものです。
しかし、うっとりとリラックスした状態で目を細めて見つめてくる場合、「あなたが好きです」というサイン。そのままゆっくり瞬きするのは、強い信頼を表しています。
ピンとしっぽを立てる
ピンとしっぽを立てる仕草は、「嬉しい」「構って欲しい」などの好意を表します。
そのまますり寄ってくつのは、なついている行動とみてよいでしょう。
ふみふみしてくる
「ふみふみ」は子猫が母乳を飲むときにする行動の名残で、甘えたいときに見られるといわれています。
飼い主の近くで母猫にするかのようにふみふみしていたら、飼い主を信頼している証拠ですね。
猫になついてもらう方法は?
では、猫になついてもらうためには、どうすればよいのでしょうか。
ごはんをあげる
猫になついてもらうには、ごはんやおやつをあげるのが一番の方法です。
人を警戒しやすい猫でも、ごはんを見せるとつられて近づいてくると思うので、繰り返すうちにだんだん距離が縮まっていくはずです。
ただし、早くなついてほしいからといってあげすぎるのはNGですよ。
肥満は様々な病気を引き起こしやすくなります。
嫌がることを避ける
猫がせっかく興味を持ち始めていても、嫌がることをしてしまうとまた警戒心を持たれてしまいます。
猫が嫌がっているのに無理に抱き上げたり押さえつけたり、また怖がっている猫を追いかけ回すなどの行動は避けましょう。
大きな音を立てない
猫の近くで大きな音を立てないように気をつけてください。
声の音量だけではなく、猫を驚かせてしまうような荒々しい行動も控えるようにしましょう。
気持ちが良いところを撫でてあげる
撫でられて気持ち良いところを撫でてくれる人に、猫はすり寄っていく傾向があります。
一般的には頭や顎の下、背中などを撫でられるのが好きな猫が多いですが、どの場所が好きかは猫によって異なります。
ぜひ、猫が撫でられて嬉しいところを見つけてみてくださいね。
一緒に過ごす時間を増やす
猫の嫌がる行動をせずに長く一緒に過ごしていると、猫も信頼してなつきやすくなります。
ごはんを与えるなど基本的なお世話はもちろん、猫が遊んでほしそうにしていたら遊んであげる、撫でてほしそうにしていたら撫でてあげるなど、猫に喜んでもらえるようなことをやってみましょう。
猫になついてもらうにはどのくらい期間が必要?
猫がなつくまでどれくらいの期間が掛かるかは個体差が大きく、半年掛かることもあれば、中には1年以上経ってようやく慣れたという猫もいます。
逆に、数日で慣れてくつろぐようになる猫も。
猫の元々の性格や保護猫であればそれまで暮らしてきた環境などにもよるので、ゆっくり時間をかけて信頼関係を築いていきましょう。
保護猫の場合は、慣れるまで最低でも2週間以上は掛かると考えておくようにしてくださいね。どんなに人慣れしている子でも新しい環境には戸惑いますし、ストレスも溜まりやすい状態になります。
あまり構いすぎず、猫のペースに合わせてゆっくり慣れてもらうようにしましょう。
まとめ
猫がなつく人・なつかない人の特徴や、なついてもらう方法、なつくまでに必要な期間について解説しました。
なつきやすさは猫によって異なるので、飼っている猫のペースに合わせることを心がけましょう。
猫が嫌がることを避けて喜んでもらえることを行っているうちに、少しずつ仲良くなっていけるはずですよ。