猫との日々の生活はかけがえのないもの。
ちょっとした仕草や、寝ている姿は見ているだけで癒されますよね。
そんな可愛らしい猫がまるでストーカーのようについてきたことはありませんか。
ここでは猫がついてくる理由についてまとめてみました。
猫がついてくる理由
猫が「ニャーン」「ニャオーン」と鳴きながら近寄ってきたり、追いかけてきたりしたことはありませんか。もしくは「後ろからジーッと監視されたことがある」なんて方もいることでしょう。
この行為を愛猫家の間では「ストーカー猫」「後追い」と表現することがあります。
猫は単独行動を好む生き物といわれますが、ストーカー猫といわれるほど飼い主の後をついてまわるのはなぜなのでしょうか。
そこには知られざる猫の心理が隠されているようです。
飼い主のことを親だと思っている
猫がついてくる理由の1つとして、飼い主のことを「親猫」と思っているのかもしれません。
本来猫は生後半年までに自立し、単独行動をとるようになります。しかし、子猫の頃から飼い主と生活している猫は精神的に大人になりきれず、親離れしていない傾向にあります。
そのため、飼い主の後を追うようについて回るのです。
この後追いする行動は、成長するにつれて落ち着いてきますが、なかにはいつまでも子猫気分が抜けず、成猫になっても後追いをしてしまう子もいるそうです。
ただ無理に後追いを止めさせてしまうと、ストレスの原因になる場合もあります。しばらくは気長に見守ってあげてくださいね。
構ってほしい
飼い主に構って欲しくてついてくる猫もいます。
これは「遊んで欲しい」「かまって欲しい」といった要求を伝えたいときに現れます。
足元をスリスリしながら高い声で「ニャーン」と鳴いてきたら、おもちゃで遊んであげると喜びますよ。
ごはんをもらえると思っている
猫はごはんの時間に飼い主が動くと「ごはんがもらえる!」と勘違いし、ついて回ることがあります。
特に空腹時は「ごはんが食べたい」という気持ちが強いので、ニャーニャーしつこく鳴いてくることもあるでしょう。そういうときは、ごはんを与えるとピタッとついてこなくなります。
ただし、ついてくる度にごはんを与えてしまうと肥満の原因にも繋がります。ごはんの時間以外はむやみに与えないよう気を付けましょう。
寂しいから
自由気ままな猫ですが、飼い主がいないことで「寂しい」「なんだか不安だな」と感じることがあります。
特に子猫の頃は、環境の変化やほかの猫の存在などがストレスになり、不安な気持ちになることが多いようです。そんなとき親のように慕う飼い主が近くにくると「そばにいて」という気持ちが強くなり、後をついてくるのです。
もちろん、猫の性格によって不安や寂しさの感じ方は異なります。ただ臆病な性格の猫や、シニア猫はほんの少しの刺激でもストレスを感じやすいといわれています。
猫が寂しさから後をついてきたら、たくさんスキンシップをとって安心させてあげてくださいね。
同じ部屋に来る理由は?
飼い主が別の部屋に移動すると、一緒になって猫がついてきたことはありませんか。
このストーカー行為は、猫が飼い主に対して興味を持っていることを意味し、また信頼している証でもあります。
イエネコの多くは、飼い主に甘えたいときに後をついて回るといわれています。「遊んで欲しい」「甘えたい」など、一緒になにかを共有したいと思っているのかもしれません。
特に甘えん坊な性格の猫は、飼い主に撫でてもらうことが大好きですので、日頃からたくさんのスキンシップを取って愛情を深めていってくださいね。
トイレについてくる理由は?
猫を飼っている人のあるあるの1つ「猫がトイレについてくる」問題。
「入っちゃダメだよ」とトイレから出しても、鳴きながらドアをカリカリしたり、ドアノブにジャンプして開けようとしたり…なぜ何もないトイレに執着してくるのでしょうか。
慣れ親しんだ匂いがするから
トイレは普段から飼い主が利用している場所の1つ。そのため猫にとってトイレは、大好きな飼い主の匂いがたくさんついている場所といえます。
猫にとって飼い主の匂いがある場所はとても落ち着きますし、安心できる場所といえます。またそのような場所に、自分の匂いもつけておきたいという思いも込められているようです。
ちなみにトイレについていく現象は、イエネコだけに見られる現象だそうですよ。
落ち着くから
猫はツンデレで孤独を好むといいますが、実際は飼い主のことが大好きです。できれば落ち着いた静かな場所で一緒に過ごしたいと思っています。
トイレであれば、大好きな飼い主が用を足すまで静かに座っていますし、また狭い空間でもあるので猫にとって落ち着ける最適なスポットの1つといえるでしょう。
しかも飼い主と一緒に過ごせるわけですから、まさに一石二鳥。猫がその時間を狙うのは必然的といえるかもしれませんね。
ちなみに猫のなかには、トイレのタイルがひんやりとしていて気持ちがよいからという理由で好む子もいるそうですよ。
流れる水が好きだから
猫は本能的に流れる水は新鮮であると知っています。そのため、手洗い管から流れる水は「新鮮でおいしい水」と思っているのかもしれません。
またトイレの水は、時間とともにカルキのニオイが抜けているため、猫が好むのではないかともいわれています。
ただしトイレの水は衛生的によくないため、なるべく自由に出入りさせないようにしましょう。
パトロールをかねて
縄張り意識の強い猫にとって、普段閉まっているトイレは気になるもの。できれば家の中を全て確認し、異常がないか確認を取りたいと思っています。
そのため、トイレに入れる機会があれば自分の匂いを付けたり、異常がないか確認したりしたいのです。
猫にとってトイレに入るのはパトロールの一環。そして、飼い主と静かに過ごせる大切な空間でもあります。
お風呂についてくる理由は
お風呂場に行こうとすると、猫まで一緒についてきたことはありませんか。
猫がお風呂についてくる最大の理由は「かまって欲しい」「もっと一緒にいたい」という気持ちがあるからだといいます。
しかもお風呂場は、飼い主があまり動かない格好の場所。長時間のお留守番が続いたり、あまり構ってあげられなかったりすると、猫は「自分のことをみてもらえる」と考え、ついてきているのかもしれません。
また、なかにはお風呂場で流れる水を飲みたい、濡れている床を舐めたくてついてくる可能性もあります。
散歩しているとついてくる猫って?
普段なら目が合った瞬間走って逃げる野良猫。
そんな野良猫がなぜか後をついてきたことはありませんか。
実は野良猫が人についてくる理由は大きく分けて3つあるようです。
ごはんをくれると勘違いしているのかも
今まで人からごはんを貰ったことのある猫は「人についていけばごはんが貰える」と学習しています。
そのため野良猫は、人を見た瞬間「ごはんが食べられるかも」と勘違いしているのかもしれません。
しかし安易にごはんをあげても猫たちの幸せにならない場合もあります。さらに避妊去勢手術をしていないと、野良猫がさらに増えてしまうことも考えられます。
野良猫を保護できる覚悟、そして責任があればよいですが、ただ「かわいそう」という理由でごはんを与えることは控えるようにしましょう。
撫でてほしいのかも
猫が人に慣れている場合、もしかしたら撫でて欲しいと甘えているのかも知れません。
もしも猫が近寄ってきて撫でて欲しい素振りをしたら、やさしく撫でてあげてくださいね。
親離れしていないからかも
親離れしていない子猫は、人を母猫だと勘違いしてしまうことがあるようです。
本来であれば、母猫がついてくる子猫を威嚇することで親離れをしていきます。しかし、親離れの経験がなく親から離れてしまった子猫の場合、人を母猫と間違えてしまうのです。
まとめ
猫がストーカーのようについてくるのは愛情表現の1つ。飼い主のことを心から信頼し甘えているサインでもあります。
もしも猫がついてきたら、たくさん甘やかしてあげてくださいね。