「ジェネッタ」という猫種をご存じでしょうか?
「ジェネット」という野性動物に近づけることを目的に作出された、生まれてから20年も経っていない新しい猫種です。
この記事では、ジェネッタについて特徴や飼い方などを解説していきます。
ジェネッタってどんな猫種?
ジェネッタは多くの猫種の中でもかなり新しい猫種で、2006年に作出されたばかり。
「ジェネット」という動物に近づけることを目的に作出され、胴長短足な体型と野性的な模様が特徴の、小さな猫種です。大きく丸い目と長いしっぽを持ち、かわいさとワイルドさを合わせ持っています。
作出されて日が浅いこともあり、中には足の長い個体も存在するなど、まだ猫種として体型などが完全に定着していないようです。現在は知名度もまだまだ低いですが、その魅力的なかわいらしさから、これから注目されていく猫種になるでしょう。
被毛の特徴
ジェネッタの被毛は、ベースとなる毛色によってシルバースポテッド、ブラウンスポテッド、スノースポテッドなどがあります。
また模様の入り方にはいくつかパターンがあり、ヒョウ柄のスポットをはじめ、マーブル模様、大理石模様、雲模様など複数の柄が存在します。
どんな性格?
ジェネッタの性格は、人懐っこくフレンドリー。家族への愛情が深い反面、やや警戒心が強い面もあります。
運動能力が高くアクティブなので、毎日ある程度の運動量が必要です。遊ぶことが大好きなので、キャットタワーを置くなど、十分運動できる環境を作ってあげるとよいでしょう。
ジェネッタの歴史
ジェネッタは2006年12月13日にアメリカで生まれたばかりの、とても新しい猫種です。
アフリカに生息するジャコウネコ科の「ジェネット」という動物をペットとして飼いたいと考えたブリーダーが作出しました。
ただしジェネッタという猫種はマンチカンやベンガル猫、サバンナキャット、オリエンタルショートヘアなどを掛け合わせて作られたため、実際にはジェネットの血は流れていません。
2006年に認定されたばかりの新しい猫種ということで、今後も改良が続けられていくと考えられています。
ベンガル猫との違い
ジェネッタと良く似た猫種として、ベンガル猫が挙げられます。
上述したように、ジェネッタの中には足長の個体もいるのですが、そうしたタイプはベンガル猫に非常に似た外見をしているのです。
ジェネッタを生み出したアメリカのパウストラックキャッテリー(Pawstruk Cattery)は、「毛並みの質に弱冠の差があるもののそれを除けばとても似ている。これからの研究で、足の長いジェネッタを減らしていくことで、ベンガル猫との差別化を図りたい」としていることからも、両猫種がよく似ていることが分かるでしょう。

ジェネッタを飼ううえで気を付けるポイント
性格の項目でも述べたように、ジェネッタは家族への愛情が深く一緒にいることが大好きなので、極力家を留守にせず、ひとりにさせないようにしましょう。
どうしても留守にしがちなご家庭であれば、多頭飼いも考えてみるのも良いと思います。
ブラッシングなどのお手入れ
ジェネッタは短毛で抜け毛が少ないので、あまり頻繁にお手入れをする必要はなく、最低週1回でもブラッシングできれば問題ないでしょう。
ただし、春と秋には季節に対応するために毛が生え替わるので、抜け毛の量が多くなってきたと感じたら、ブラッシングの頻度を増やしてくださいね。
室内の環境
ジェネッタはアクティブな性格で運動を好むので、運動不足になるとストレスをため込むことになってしまいます。ストレスからいたずらをすることがあるので、ストレス発散のために室内で運動できる環境を整えてあげると良いでしょう。
高いところが大好きでジャンプ力があるので、キャットタワーを置ければベストです。
ただし、体高は低いためあまり高さがあると足腰に負担をかけてしまうので、低めのものが良いでしょう。また、ひとりでも寂しがることがないように、おもちゃも用意してあげてください。
ジェネッタをお迎えする方法
生まれてまだそれほど間もない猫種ということで、日本国内でもまだそれほどメジャーとはいえません。ジェネッタをお迎えするためには、扱いがあるブリーダーからお迎えするのが確実といえるでしょう。
まとめ
ジェネッタは21世紀に入って作出された、歴史の浅い猫種です。「ペットとして飼うことができない野生動物を飼いたい」という所をスタート地点として作られました。
まだまだ不安定で、1つの種として確立したとは言いきれません。それでも、野性的な面とかわいらしさが同居する、これから人気になることが予想される猫種なので、今回の記事を読んで興味を持たれた方は、お迎えを考えてみてはいかがでしょうか。