ぶち猫ってどんな猫?性格や特徴、三毛猫との違いなどについてご解説

ぶち猫と聞くと、どんなイメージをお持ちですか。

ぶち猫は黒と白のまだら模様の猫のことを指し、純血種の猫から雑種猫までさまざまな猫種で見られる模様です。

また色の割合や模様がそれぞれ異なるため、個性溢れる猫といえます。

ここではそんなぶち猫の性格から特徴、模様の種類まで詳しく紹介していきます。

ぶち猫ってどんな猫?

ぶち猫ってどんな猫?性格や特徴、三毛猫との違いなどについてご解説

ぶち猫とは猫の名前ではなく、模様のことを指します。

漢字では「斑猫」と書き、意味は”地色と異なる色があちこちに入っている猫。 まだら模様の猫”といわれています。

ぶち猫の特徴は?

一般的にぶち猫とは、黒と白の2つの毛色を持つ猫のことを指します。
白い毛色が多い場合は「白黒」、黒の毛色が多い場合は「黒白」と呼ばれることが多いです。

ぶち猫は日本猫を代表する毛色の一つであり、さまざまな模様の個体が存在し、どれも個性的です。

さらにぶち猫という呼び名は猫種に特定されず、さまざまな猫種に対して幅広く使用されています。

ぶち猫の正式名称は「バイカラー」

ぶち猫は黒と白の毛色を持つ猫の他にも、茶色と白、グレーと白の毛色を持つ個体もいます。

これら二色の毛色で構成される毛柄のことを、正式名称では「バイカラー」と呼びます。

バイカラーは「二色以上持つ」という意味なので、三色の被毛を持つ猫もバイカラーと呼ばれることがあります。
ただし白色の部分が1/2~1/3が条件とされているようです。

ぶち猫が生まれる理由

ぶち猫が生まれる理由

猫の毛色や模様を決める遺伝子は、なんと20個以上もあります。

そのため同じ親猫から生まれた兄弟姉妹であっても、私たち人間の一卵性双生児とは異なり、どの遺伝子を受け継ぐかによって色や模様が変わってきます。

遺伝子は父猫と母猫から1つずつ受け継がれますが、毛色を部分的に白くするS遺伝子が1つだけあれば白の部分が小さくなり、2つあれば大きくなります。

ぶち猫が生まれるためには、このS遺伝子が重要なキーポイントとなるのです。

また色の入り方にも法則があります。

例えば白い毛色に黒色が入る場合は、頭→背中→足へと、まるで上からソースを注ぐように色がついていきます。

途中でS遺伝子が「色付けストップ!」と指令を出すと、色がついていくことが止まるのです。

背中側が白くて腹部が黒い猫がいないのは、この法則に則っているからといわれています。

ぶち猫の性格について

ぶち猫の性格について

ぶち猫は、黒と白の割合によって性格が分かれるといわれています。

ここでは、両者の性格について見ていきましょう。

黒色が多い場合

黒の毛色が多いぶち猫は、明るくて甘えん坊な性格をしています。
顔の部分が黒いことが多いためクールに見られがちですが、友好的で遊ぶことが大好きです。

また黒猫の性質を受け継いでいることが多いため、温厚で比較的飼いやすいといえるでしょう。

白色が多い場合

白の毛色が多いぶち猫の性格は、冷静で気の強い傾向にあります。

また白猫の性質を受け継いでいるため、デリケートで臆病な一面も持ち合わせています。

自然界では「白」という単色は目立ちやすく、敵に襲われやすいリスクがあります。
だからこそ何事にも注意深く、繊細な性格を持っているのかもしれません。

ぶち猫の模様と種類について

ぶち猫の模様と種類について

ぶち猫は別名「ホワイトスポット」という呼び名があり、それぞれ個性的な模様を持っています。

ここでは、ぶち猫の個性的な模様を3つご紹介します。

牛柄

その名の通り、牛のように黒い斑点(まだら模様)が入っている猫のことを指し、海外では牛柄の猫のことを「cow cat」と呼んでいます。

牛柄といっても同じ模様は一つもなく、それぞれ黒い斑点の場所や大きさが異なります。なかにはハートの形の模様の子もおり、個性豊かです。

また牛柄の猫は比較的白い部分が多く、個体数もさほど多くないため珍しい部類になります。

タキシード

一番黒い毛色が多く、腹部や足先のみ白い猫のことを「タキシード」と呼びます。

まるで人間の男性が着用する夜間用略式礼服(燕尾服)に似ていることから、その名前が付けられました。

一見、黒猫と間違われやすいですが、顎から首にかけて白い部分が続いているのが特徴です。

ちなみに足先だけ白い子は「靴下猫」「ソックス猫」という愛称で呼ばれています。

ハチワレ

縁起の良い猫とも呼ばれる「ハチワレ」。
ハチワレとは、鼻筋を境に漢数字の「八」のように見える模様のことをいいます。

海外では黒い部分が顔にかかっている猫のことを「Mask」、そうでないものを「Cap」と呼ぶそうです。

日本では2番目に多い模様とされています。

本来は黒と白の毛色をした猫のことを指しますが、近年では茶色と白、グレーと白などの毛色をした猫のこともハチワレと呼ばれています。

ハチワレは顔の部分の模様に対していうため、体の部分の模様はそれぞれ異なります。

ぶち猫と三毛猫はなにが違うの?

ぶち猫と三毛猫はなにが違うの?

ぶち猫と三毛猫は同じ日本猫(和猫)に分類されますが、違いはあるのでしょうか。

ぶち猫は黒と白の毛など、二色の毛色を持つ猫のことを指し、三毛猫は黒・白・茶色の三色の毛色を持つ猫のことをいいます。

また両者の性格にも違いがあり、ぶち猫は前述した通り黒と白の割合によって性格が異なります。

一方、三毛猫の性格は好き嫌いが激しく、気分屋なところがあります。ただ一度甘え始めると、とことん甘えるツンデレタイプといえるでしょう。

飼う上で気を付けるポイント

飼う上で気を付けるポイント

ぶち猫を飼う上で気を付けるポイントは、他の種類の猫とそれほど変わりません。

病気やストレスに気を配り、のびのびと快適に過ごせる生活環境を用意してあげてください。

ただしぶち猫の性格上、警戒心が強くデリケートな個体も多いことから、以下の3つのポイントは抑えておくようにしましょう。

ストレスをかけないようにする

全猫種にいえることですが、猫はとてもマイペースです。自身のルーティンを乱されるだけでストレスの原因となってしまいます。

猫が静かにしていたい時は、無理に構わずそっとしておいてあげてください。

また無理に抱っこをするのもストレスの原因に。突然大きな音を出すとビックリしてしまいますので、なるべく静かな場所に寝床を作ってあげてくださいね。

すでに先住猫や先住犬などがいる場合は、すぐに接触はさせず、少しずつ様子を見ながら慣れさせるようにしましょう。

食事やトイレの場所は静かなところへ

ぶち猫の多くは警戒心が強くデリケートな子が多いです。そのため、人の出入りが激しい場所は飼育環境に向いていません。

日頃から使用するベッドやケージ、食事場所やトイレなどは、できるだけ人の出入りの少ない静かな場所に設置してあげるようにしてくださいね。

根気よくコミュニケーションを

ぶち猫をお迎えした当初は、例え飼い主であっても心を開かないことがあります。しかしその一方で、人とふれあうことが大好きな一面も持ち合わせています。

最初はなかなか警戒して遊んでくれないことも多いですが、慣れてくるとあっという間に甘えん坊さんになることも。

特に黒ぶちの猫は遊ぶことが大好きな傾向にあります。
しっかりと遊ぶ時間を設け、満足いくまで遊んであげると喜びますよ。

お迎えする方法は?

お迎えする方法は?

ぶち猫の多くは雑種です。
なかには純血種もいますが、雑種のぶち猫を迎える場合は、里親募集サイトや譲渡会、または保護団体や保健所からの譲り受けなどになってきます。

ぶち猫の模様は個体によってさまざまで、それが個性の一つでもあります。

また黒と白の割合で性格の傾向も変わってきますので、実際に会って相性を確かめてみるとよいでしょう。

まとめ

まとめ

今回は愛嬌たっぷりのかわいい「ぶち猫」についてご紹介しました。
純血種にもぶち猫はいますが、どちらかといえば雑種猫で多く見かける毛色・模様といえます。

筆者の愛猫は、黒の割合が多いぶち猫ですが、とても甘えん坊で寝る時はいつも一緒です。人見知りが激しく、家族にしか懐きませんが、ゴロゴロと甘える姿はとても癒されます。また鼻の下に”ちょびヒゲ”が生えたような模様をしていて、愛嬌たっぷりの顔つきです。

ぶち猫はそういったさまざまな柄があるのが魅力的なのかもしれませんね。

猫に見られる模様の名前や性格について、以下の記事にて詳しく解説しています。他の模様も気になる方は、ぜひご覧くださいね!
猫の模様 猫の模様は何種類ある?柄の名前や性格について解説!

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