【ヨーロピアンバーミーズ】はどんな猫?性格や特徴、アメリカンタイプとの違いについて

日本でも馴染みのあるバーミーズという猫種ですが、実はアメリカンとヨーロピアンという2つの種類が存在することをご存じでしょうか。
今回は、日本ではまだまだ珍しいヨーロピアンバーミーズという猫種を紹介いたします。

ヨーロピアンバーミーズってどんな猫種?

【ヨーロピアンバーミーズ】はどんな猫?性格や特徴、アメリカンタイプとの違いについて

ヨーロピアンバーミーズは、別名ブリティッシュバーミーズとも呼ばれる、ミャンマー原産の中型猫種です。全体的に筋肉質なので、スマートな見た目に反して意外と重たいことが抱っこしてみると分かるでしょう。
鼻や頭は丸みを帯び、顎が少し尖っている短いV字型の輪郭。目はやや釣り目の丸い形をしており、全体的にシャム猫に似た顔立ちです。
アメリカではシャム猫やペルシャ猫に次ぐ人気を誇りますが、同じバーミーズでも日本ではアメリカンバーミーズの方が知名度が高く、まだまだ希少な猫種といえるでしょう。

ヨーロピアンバーミーズの被毛の特徴

ヨーロピアンバーミーズの被毛はシングルコートの短毛で、光沢があり、体にぴったりくっつくように密生しています。
毛色のバリエーションはとても豊富で、ブラウン、チョコレート、レッドなど全11種類。アメリカンバーミーズにはないレッドの遺伝子を持っており、それが、この豊富な毛色に影響しています。
毛色のパターンはソリッドとパーティーカラーの2種類です。

ヨーロピアンバーミーズはどんな性格?

ヨーロピアンバーミーズはとても人懐こく、先住猫がいてもすぐに打ち解けるほど社交的な性格をしています。小さなお子さんがいるご家庭でも安心して飼うことができるでしょう。
また、穏やかで賢く観察力に長けているので、しつけではそれほど苦労せずにすみ、ペット初心者の方でも比較的飼いやすい猫種といえます。
甘えん坊で家族に対して思い切り甘えてくれるので、愛猫といつも一緒にいたいという人にはとてもおすすめです。

ヨーロピアンバーミーズのこれまでの歴史

1948年、ミャンマー原産のバーミーズがイギリスに渡ったことで、独自の発展を遂げた猫種がヨーロピアンバーミーズです。
1930年代にミャンマーからアメリカに渡ったバーミーズがアメリカンバーミーズとして発展し、アメリカからバーミーズを輸入したイギリスで育種が始まりました。

アメリカでは品種の固定化を求めた一方、イギリスでは遺伝子プールを広げることを目的にされたことで、ヨーロピアンバーミーズは毛色の種類が増えることになったのです。
そして1952年頃、イギリスの猫血統登録団体(GCCF)ではバーミーズを新しい猫種として認定しました。
1955年には、それまでブラウン系統のみだった毛色にブルーの毛色を持つ個体が誕生し、他の毛色のバリエーション、パターンも認められるようになります。

ヨーロピアンとアメリカンの違い

バーミーズには、ヨーロピアンバーミーズ以外にも1つ、アメリカンバーミーズという種類が存在します。被毛パターンや目の色は同じですが、体型や顔立ち、毛色など微妙な差異があるのです。
見た目のサイズに大きな違いはないものの、ヨーロピアンはアメリカンよりも重量感があります。頭部の形はアメリカンが丸く、ヨーロピアンがシャープな逆三角形。
毛色はヨーロピアンの方が豊富で、アメリカンにはない赤系統の色があります。
日本で一般的に見かけるバーミーズはアメリカンが多く、ヨーロピアンバーミーズは珍しい猫種といえるでしょう。

ヨーロピアンバーミーズを飼ううえで気を付けるポイント

ブラッシングなどのお手入れ

ヨーロピアンバーミーズはとてもきれい好きで、まめに自分の毛づくろいをします。
そのため、抜け毛は自分である程度処理するので飼い主の手であまり頻繁にお手入れをする必要はなく、ブラッシングは週2、3回程度で問題ありません。

室内の環境

ヨーロピアンバーミーズは環境への適応力が高く、環境の変化にもすぐに対応することができるので、飼育しやすい猫種といえるでしょう。また、鳴き声が小さいので、マンションなどの集合住宅での飼育にも向いており、初心者さんにも飼育しやすい猫種といえます。

ただし、活発なので室内で十分な運動ができるように、キャットタワーのような運動できる環境を整えてあげましょう。
そして、一匹でいることよりも誰かと一緒にいることを好む寂しがり屋な性格も考慮して、できるだけ一緒にいられるような環境作りを心がけてください。

ヨーロピアンバーミーズをお迎えする方法

日本でバーミーズというと、アメリカンバーミーズの人気が高く、ヨーロピアンバーミーズはあまり多いとはいえません。ヨーロッパやオーストラリアでは、とても人気の猫種ですが、日本ではそれほど一般的ではないのです。
そのため、国内でヨーロピアンバーミーズを探すのであれば、まずインターネットを利用して探してみましょう。場合によっては国内で見つけることができず、海外のブリーダーに行きつく可能性もあるので、海外の代行業者を利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

アメリカンは広く知られているものの、日本ではまだあまり一般的とはいえないヨーロピアンバーミーズ。微妙な違いこそあれ、一見しただけではそれほど大きな違いはありません。しかし、ヨーロピアンバーミーズには、アメリカンバーミーズにはないレッド系統の毛色が存在するなど、アメリカンにはない魅力があるのも事実。今回の記事を読んで、飼ってみたいと思った方は、インターネットなどを活用して一度探してみてはいかがでしょうか。

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