サバトラ猫の性格や特徴、飼い方などを解説!キジトラとの違いについても

灰色をベースに黒い縞模様が入った猫、サバトラ。
日本で一番多いキジトラと間違えられることが多いですが、実は意外な関係性があることはご存じですか?

ここではサバトラの性格や特徴を始め、キジトラとの違いについて分かりやすく解説していきます。

サバトラの特徴や平均寿命

サバトラ猫の性格や特徴、飼い方などを解説!キジトラとの違いについても

サバトラの特徴

サバトラは明るいグレーの被毛に、黒の縞模様が特徴的な猫のことを指します。
明るいグレーの毛色がまるで魚の”サバ”に似ていること、そして黒い縞模様がトラの模様に似ていることから『サバトラ』と呼ばれるようになりました。

英語ではサバトラのことを「シルバーマッカレルタビー」または「ブルーマッカレルタビー」といい、”灰色のサバ柄の縞猫”という意味を持ちます。

またサバトラのシルバー色は、海外から入ってきた洋猫と交配して生まれたそうです。

そのためトラ柄の中では日本で一番歴史が浅く、キジトラや茶トラよりも数が少ないといわれています。

サバトラの目の色

猫の目の色は大きく分類すると6パターンありますが、サバトラに多く見られるのは、グリーンとイエローがグラデーションされた「ヘーゼル」です。

その他にもゴールドの「アンバー」や、銅色の「カッパー」といったメラニン色素の多い色合いになることが多いようです。

またメラニン色素は肉球の色にも表れ、サバトラの場合、チョコレートブラウンやブラックが多いといわれています。

サバトラの平均寿命

サバトラは毛色の種類を指すため、特に寿命に影響はありません。

ただ雑種の場合は、さまざまな遺伝子の掛け合わせによって生まれてきます。
そのため丈夫な体で生まれてくることが多く、純血種の猫と比べると遺伝疾患や病気などは少ないそうです。

完全室内飼育をし健康な毎日を過ごせるようであれば、猫の平均寿命である15年、もしくはそれ以上長生きすることもあります。

毛色の面積で呼び方が変わる!?

サバトラの縞模様は、猫によって個体差があります。

基本的に縞模様は全体的に入っていることが多いですが、しっぽの先にいくほど間隔が狭まったり、先端が黒一色になったりします。

なかには全身グレーの毛色の子がいたり、腹部だけ白い被毛の子、鼻先や手足だけ色素が薄い子もいる場合もあります。
また白い毛色の面積によって呼び名が変わり、白い部分があるサバトラを「サバトラ白」、全体的に毛色が白の面積を占める場合は「白サバ」と呼ぶことがあるそうです。

サバトラの性格

サバトラの性格

サバトラは他の猫種よりも野生の影響が深く残っているため、行動範囲が広く活発な子が多いといわれています。

性格は大きく分けて2パターンに分けられます。

警戒心が強いタイプ
  • 神経質で臆病
  • 慎重
  • 人見知りが激しい
人懐っこいタイプ
  • 撫でられるのが大好き
  • フレンドリー
  • 誰にでも近寄る

どうして性格が二極化したのかというと、外敵から身を守るためだといわれています。
自然界で明るい毛色は非常に目立つため外敵に狙われやすく、命の危険に晒されることが度々ありました。

そのため、外敵から身を守るために神経質な性格になった猫と、人間に守ってもらうため人懐っこくなった猫に分かれたのだそうです。

オスとメスの違いは?

サバトラに限らず全ての猫種全般にいえることですが、オスとメスでは性格や行動に違いがあります。

オス猫の場合、甘えん坊でやんちゃな子が多く、飼い主と遊ぶことが大好きです。
また好奇心旺盛で行動範囲も広く、アクティブな性格といえます。

一方メス猫は、クールでプライドが高い性格をしています。
しっかり者なのでひとり遊びも得意だったり、多頭飼いをしても比較的打ち解けるのが早かったりする傾向にあります。

サバトラとキジトラの違いは?

サバトラとキジトラの違いは?

同じトラ柄を持つ猫種、キジトラ。
皆さんはサバトラとキジトラの見分け方を知っていますか?

ここではサバトラとキジトラの違いについてご紹介します。

違い①「被毛の色」

まず大きな違いの1つとしては「被毛の色」です。

サバトラの毛色は灰色をベースに黒い縞模様が特徴的です。一方キジトラは、茶色をベースに黒い縞模様が入っています。

少しでも茶色が入っているとキジトラ猫になるので、サバトラという毛色は希少なカラーといえそうです。

違い②「性格」

次に違いとしては「性格」です。

キジトラは猫の祖先といわれるリビアヤマネコと同じ遺伝子構造を持っています。そのため性格は野生のヤマネコに近いものがあるといわれています。

一方サバトラは、キジトラと他の猫と交配して生まれた猫と考えられているため、キジトラよりもサバトラの方が穏やかな性格になっているそうです。

サバトラの祖先がキジトラ

日本にいるサバトラは、1950年代に海外から渡ってきた猫たちが、キジトラを含む日本在来の猫と交配して誕生しました。

そして交配の過程において、キジトラから茶色の色素が消えていき、後にグレーになっていったのがサバトラの柄といわれています。

キジトラとサバトラの違い キジトラとサバトラの違いは?どうやって見分ければいい?

アメリカンショートヘアとの違いは?

アメリカンショートヘアとの違いは?

サバトラとアメリカンショートヘアは毛色が非常に似ています。そのため、一目見ただけではその違いに気付かない人もいるかもしれません。

しかしよく観察してみると、大きな違いがあることがわかります。

それは「模様」です。

アジア大陸にいるネコ科最大の動物トラのように、ハッキリとわかる縞模様が特徴なのが「サバトラ」。

それに対し、渦を巻いた模様をしているのが「アメリカンショートヘア」です。

またアメリカンショートヘアは、サバトラと比べて目と鼻の位置が低く、顔全体が丸い傾向にあります。

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サバトラの飼い方

サバトラの飼い方

前述した2つの性格によって、飼うポイントが変わってきます。

警戒心が強いタイプの場合、信頼関係を作るのに時間がかかります。また繊細な一面もありますので、環境の変化にとても敏感なので新しい環境が大の苦手です。
ストレスを感じることも多いため、安心して暮らせる環境作りに努めると共に、慣れるまではあまり構わない方がよいといえます。
他の猫と相性が悪いことも多いので、なるべく多頭飼いは控えてあげてください。

次に人懐っこいタイプの場合、誰とでもフレンドリーに接することができますので、多頭飼いにも向いています。
ただし同時に猫特有の自由奔放な気質も持ち合わせているため、構いすぎはストレスを感じてしまうかもしれません。抱っこも嫌う傾向にありますので、注意しましょう。

サバトラの猫を迎えるには?

サバトラの猫を迎えるには?

サバトラは基本的に純血種と考えられていません。そのためペットショップで購入するのは難しいといえるでしょう。

サバトラを飼いたい場合は、保護猫の里親になる、もしくは野良猫を迎える方法が一般的です。

ただ保護猫の里親になるためには、さまざまな条件をクリアしなくてはいけません。

条件をよく確認するのはもちろんですが、最期まで責任持って飼えるのかを含めて家族とよく相談しましょう。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

サバトラといっても、それぞれの個体によって縞模様の濃さや白い部分の面積によって、イメージが全く変わります。

また性格も両極端なものがありますので、お迎えする際は性格を見極めた上で接してあげるようにしてくださいね。

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