トイガーの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

トイガーの持つ被毛の色と太いストライプ模様は、他の猫種にはないため大変珍しく、計画育種によって生み出されたこともあり「デザイナーズキャット」ともいわれています。

日本ではあまり馴染みのない猫種ではありますが、一体どんな猫なのでしょうか。

気になる性格や特徴、飼い方やベンガルとの違いについて詳しくみていきましょう。

トイガーの性格や特徴について

トイガーの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

見た目はまるで小さなトラ!
ワイルドで見た目からしてとてもカッコいい印象を受ける猫種です。

名前の由来はおもちゃという意味の「Toy」と、虎という意味をもつ「Tiger」を合わせたことから『トイガー』と名付けられました。

トラの血は入っていませんが、骨太でたくましい体つきをしているトイガー。一体どのような性格や特徴があるのでしょうか。

活発で明るい性格

トイガーはとても明るく活発な猫種です。

比較的遊び好きな子が多く、好奇心が旺盛なので活発に動き回るのも特徴の一つです。

依存心は強くないため、ベタベタ甘えてきたり、抱っこを要求したりすることはありませんが、飼い主には従順で愛情深い性格といえます。

穏やかで友好的

見た目はとてもワイルドに見えるトイガーですが、とても穏やかで優しい性格をしています。

誰とでも仲良く接することができるため、小さいお子さんがいるご家庭でも安心して飼うことができますよ。

また大変賢く、信頼関係をきちんと築くことができるため、しつけも他の猫よりはしやすいといわれています。

ただし、トイガーは野生の血が濃いベンガルを基礎に作出された猫種です。なかには野性的な面を持つ子や警戒心が強い子もいます。

トイガーの歴史やルーツ

トイガーの歴史は他の猫種よりも浅く、1980年代にアメリカでベンガル猫のブリーダーをしていた「ジュディ・サジュン」という女性が作出した猫種です。

自身が飼育していたベンガル猫の子猫に、虎のような縞模様(サーキュラーマーキング)が入った猫が2匹いたことがきっかけでした。

このマーキングは、野生のトラが持つ縞パターンのため、ジュディさんは「イエネコとして飼うことができるトラのような猫種を作出したい!」と考え、繁殖家仲間と一緒に育種に乗り出したことでトイガーが誕生しました。

そして1993年には、アメリカの二大猫登録団体の1つであるTICAに新品種の猫として申請を開始。2000年に育成期間として受け入れられ、2006年には正式な猫種としてトイガーが認められたのです。

しかしもう1つの団体CFAでは、野生猫の血統を繁殖に用いることを禁止していることから、ベンガル同様に登録は認められていません。

またTICAで新種登録はされましたが、さまざまな猫種と繁殖させた影響で毛色や縞模様が安定していないのが現状です。

もっと野生のトラのような外見に近づけるためには、まだまだ数十年以上かかるといわれています。

トイガーの毛色や模様の種類

トイガーの毛色や模様の種類

トイガーといえば、名前の由来になっているほど「虎柄」に目がいきますよね。

被毛の色はブラウンタビー(マッカレル)のみといわれていますが、地色はオレンジ、ゴールド、タン、ブラウン、マホガニーレッドまで幅広くあります。

顔まわりは、目に黒くアイラインが引かれた「マスカラ」と呼ばれるパターンが入ること、そして頭部には白いハイライトがあることが理想とされています。

現在、本物のトラにより近づけるためにも、腕の内側や腹部などに白が入るよう育種が続けられているそうです。

なお、地色はブラウン系だけではありません。公認の毛色としては認められていないものの、ブルー系の毛色が表れることもあります。

トイガーの体重や大きさ(体長)は?

トイガーの体重や大きさ(体長)は?

胴長の体型にがっちりとした骨太な骨格。そして適度な脂肪と引き締まった筋肉が特徴のトイガー。額は広く鼻筋が広いこと、目はやや小さくつり目、耳が小さいことが理想といわれています。

トイガーの平均的な体重は成猫のオスで約6~10kg、メスで約5~8kgとされ、体高は30~40cm。ボディタイプは「セミフォーリンタイプ」と呼ばれるコビーとオリエンタルの中間に位置する体型に分類されています。

またトイガーの平均寿命は約12~15歳。一般的な猫の平均寿命が15.66歳※1といわれていますので、平均的な寿命といえるでしょう。

※1.一般社団法人ペットフード協会「令和3年全国犬猫飼育実績調査」より

トイガーを飼うには?飼う上での注意点

トイガーを飼うには?飼う上での注意点

社交的で元気いっぱいのトイガー。
「一緒に生活したい!」「お迎えしたい」と思った方もいることでしょう。

ここでは、トイガーのお迎え方法から飼う上で注意しておきたいポイントについてまとめました。

トイガーの迎え方

まだまだトイガーは希少な猫種なため、ペットショップで購入するというよりはブリーダーから直接手に入れるのが一般的といわれています。

個体数も少ないので、一般的な血統種の猫よりも高値で取り引きされています。模様によっては100万円を超えることも。そのため、保護猫や里親募集で出されることはかなり珍しいといえるでしょう。

またどうしても正しい血統のトイガーを入手したい場合は、トイガーを作出した「ジュディ・サジェン」さんから正式に認可されたブリーダーを探すことをおすすめします。

生活環境は十分なスペースで

野生の猫の血を引くため、まだまだ心身共に野生味を残したトイガーは少なくありません。

一般的な猫種よりも大柄ですし、大変活発です。生活環境には十分なスペースを確保してあげると共に、キャットタワーを購入する際はしっかりとしたものを用意してあげてくださいね。

抜け毛ケアはしっかりと

トイガーは短毛種ではありますが、被毛が密集しているため抜け毛が多いといわれています。

そのため、大量に抜ける換毛期は抜け毛ケアや対策が特に必要となってきます。ブラッシングをするときは、獣毛ブラシを使ってあげましょう。

頻度としては週に1~2回程度行い、毛並みを整えてあげてくださいね。

ストレスをかけないように

猫はストレスに弱い生き物です。
1日でも長生きしてもらうためにも、極力ストレスを溜めないように注意を払ってあげてください。

一般的に猫のストレスの要因としては、環境の変化や運動不足、飼い主とのコミュニケーション不足、さらには落ち着いて過ごせる場所がないなどが挙げられます。

トイガーが安心して暮らすためにも環境を整えるだけではなく、おもちゃなどを使って遊んだり、上下運動ができる場所を用意してあげたりしましょう。

トイガーとベンガルの違いは?

トイガーとベンガルの違いは?

トイガーとベンガルは見た目がよく似ているため、パッと見ただけではどちらがトイガーなのか見分けがしづらいといわれています。

それもそのはず、元々のルーツを辿るとトイガーはベンガルから生まれた猫種から、改良を重ね作られた猫種だからです。

では、どのようにしてトイガーとベンガルを見分ければよいのでしょうか。

性格の違い

トイガーとベンガルはどちらも飼い主に従順で愛情深い性格をしています。また活発で好奇心旺盛、見た目とは裏腹に温厚なところは共通しているといえるでしょう。

唯一性格の違いを挙げるとすると、甘え方に若干違いがあるようです。

トイガーは家族以外の人には警戒心を抱くことがあり、あまりべったりと甘えることが少ない猫種といわれています。

それに対しベンガルは誰にでも人懐っこく甘えん坊で、常に飼い主や家族と一緒にいたがる子が多いようです。

外見上の違い

どちらもワイルドな見た目が特徴の猫種ですが、よく見ると柄や模様に違いがあります。

トイガーは虎柄のような縞模様で、目頭あたりに白のハイライトがあります。
被毛はとても柔らかく、短い毛が密集されていることからまるでビロードのような肌ざわりをしています。

一方ベンガルは、ヒョウ柄に似た斑点(スポテッド)や渦模様(マーブルドタビー)をしています。
トイガー同様短い毛が密集していますが、シルクのような滑らかな触り心地をしています。

また体重はそれぞれに幅があるものの、ベンガルに比べトイガーの方が少しばかりずっしりと重みがあります。

ベンガル猫 ベンガルの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

まとめ

トイガーは作出されてから日が浅い猫種です。
まだまだ聞きなれない猫種かもしれませんが、見た目はまるでライオンと並ぶ大型の猛獣「トラ」にそっくりです。

個々に多少違いはあるものの、基本的に穏やかで優しくとてもかわいらしい性格をしています。
また遊び好きで好奇心旺盛なので、猫と賑やかな生活を送りたい人にピッタリの猫種です。

時々いたずらをすることもありますが、そこはご愛敬。たっぷり愛情を持って育ててあげてくださいね。

診断コンテンツバナー