猫が毛玉を吐く原因や対策は?ほぐし方についても

猫を飼っていると、毛玉を吐き出した場面に出くわした経験がある方も少なくないでしょう。飼い主からすれば、吐くことで体調不良を心配してしまいがちですが、実際はどうなのでしょうか。

本記事では、猫が毛玉を吐いてしまう理由から、毛玉を吐かないようにする対策、毛が絡んで毛玉になってしまったときの対処法などを紹介します。

毛玉を吐いてしまう原因は?

猫の毛玉

猫と一緒に生活していると、「突然毛玉を吐いた」という場面に出くわしたことはないでしょうか。
では、猫が吐くこの毛玉とは一体どのようなもので、健康に害はないのでしょうか。

そもそも毛玉って何?

猫が吐き出す毛玉は、毛づくろい(グルーミング)のときに飲み込んだ自分の毛が体内で消化されず玉状にまとまったものです。

猫の飼育に慣れていないと、最初は「具合でも悪いんじゃないか」と不安になりますが、どの猫でも行うことがある習性のようなものなので、基本的にはそこまで気にする必要はないでしょう。

毛玉を吐くのはどうして?

猫の体内でまとまった毛は、基本的にうんちと一緒に排泄されます。

しかし、飲み込んだ毛の量が多く胃や食道に溜まってしまうと毛玉となってしまうので、猫は吐き出そうとします。
つまり、胃液とともに口から吐き出された猫自身の毛の塊が毛玉になるのです。

短時間に飲み込んだ毛の量が多いほど、毛玉はできやすく吐く回数は増えてしまいます。
そのため、毛が生え替わり抜け毛が増える【換毛期】には、吐き出す毛玉も増える傾向にあります。

また、換毛期でもないのに吐き出す毛玉の量が多くなっているようなら、何かしらの理由で抜け毛が増えている可能性があるので、注意して様子を見てみると良いでしょう。

毛玉への対策方法は?

猫が毛玉を吐くのは異常や体調不良が原因ではありません。
しかし、飼い主としては愛猫が吐いてしまうのは心配になるもの。

ここでは、どうすれば毛玉を吐く回数を減らすことができるのか、その方法を紹介します。

最も効果があるのはブラッシング

毛玉は毛づくろいで飲み込んだ抜け毛が、体内で処理しきれず吐き出されるため、抜け毛への対策がそのまま毛玉への対策になります。

そのため、日常的に行えて最も効果が期待できるケアは、日々のブラッシングです。
ブラッシングには、被毛を美しく整えるというほかに、体表に残った抜け毛を取り除くお手入れという側面もあります。

定期的にブラッシングをしてあげることができれば、毛づくろいで飲み込む抜け毛の量も減り、引いては毛玉を吐き出す回数も少なくなるでしょう。

ブラッシングのやり方や頻度など、詳しくはこちらのページで解説しています。
ブラッシングを嫌がる子も少なくないので、その対処法を知りたいという方もぜひ一度ご覧ください。

猫にブラッシングは必要?嫌がる場合は?頻度・やり方

毛玉を防ぐためのグッズ

短毛の猫には、柔らかいラバーブラシがおすすめです。

ラバーブラシなら、例え皮膚に当たってしまっても傷をつける心配もないので安全です。

また、抜け毛や汚れを取り除くだけでなく、適度な硬さがマッサージ効果をもたらしてくれるでしょう。

一方、長毛種の猫には長めのスリッカーブラシかコームがおすすめです。

軽く表面の抜け毛や汚れを取り除いたら、届きにくい根本から絡まった毛をほぐすようにとかしていきましょう。この際、無理に強く引っ張るのは厳禁。力を入れず、毛の流れを作るように少しずつほぐしていきます。

また、毛質が柔らかい猫種の場合スリッカーでは被毛を傷めてしまう恐れがあるので、先端が丸いブラシや獣毛ブラシを使うと良いでしょう。

毛玉を防ぐフードもある

猫用のフードの中には、毛玉を防止することができるものもあります。
『毛玉ケア』や『ヘアボールケア』と記載されたこれらのフードには、不溶性食物繊維など複数の食物繊維が配合されており、便による毛の排出をサポートしてくれます。

食物繊維が含まれている以外は、一般的なフードと同様の栄養バランスで作られたフードなので、健康な猫が食べても問題はありません。

ただし、フードを変更する際はお腹に負担をかけないよう1週間位かけて少しずつ切り替えていきましょう。

毛玉の取り方

どれだけ丁寧にお手入れしていても、気付くと毛玉ができていることがあります。

そのため、予防はもちろん大事ですが、それと同じくらい毛玉ができたときにどうやって対処すれば良いか、その方法を知っておくべきでしょう。

軽い毛玉の場合

軽くもつれている程度の絡まり方なら、皮膚を引っ張らないように根元を抑えながら、くしやコームで毛先からほぐしていきましょう。

ポイントは無理に引っ張らないこと。
力を入れると痛い思いをさせることになるので、ブラシが引っかかったら少しずつ手でほぐしてください。

ブラシが引っかからなくなったら、全体的にブラッシングしていきましょう。

簡単にほぐせない毛玉の場合

毛の絡みが酷く、毛玉がフェルト状になってくしやコームが通らない場合は、止むを得ないのでハサミで絡まった毛を切り取っていきましょう。

無理にほどこうとすると、毛を引き抜いてしまう恐れがあり、痛い思いをしたことでブラシを見ただけで逃げるようになってしまいます。

ハサミは刃の部分が皮膚に触れるとケガをさせてしまう恐れがあるので、細心の注意を持って扱ってください。

毛玉の部分だけを切るために、根元を指で押さえて縦にハサミを入れて毛玉を十字に切りましょう。刃先だけが毛玉に触れるようにしてください。

毛玉を十字に切ったら毛の根元を指で摘まみ、皮膚を引っ張らないようにして少しずつ手でほぐしていきましょう。

毛玉の量が多く、とても自宅では対処しきれない場合は、トリミングサロンや動物病院など、プロにお任せしてしまうのが安全です。

毛玉ができやすい時期

猫には年に2回、季節に合わせて毛が生え変わる『換毛期』という時期があります。
換毛期が訪れるのは3月頃と11月頃。大量の毛が抜け落ちて、それぞれ寒さに耐えるための冬毛と暑さに対応するための夏毛に生え変わるのです。

この換毛期には、多くて普段の10倍もの毛が抜け落ちることがあり、ブラッシングなどのお手入れや毛玉の対処も特に大変になります。

つまり、この時期は猫が毛玉を吐き出すことが多くなるので、普段以上に抜け毛のお手入れや掃除、毛玉への対処に気を付けてください。

まとめ

猫が自分の身体を舐めて毛づくろいする姿は、良く見る光景でしょう。しかし、この毛づくろいは猫が毛玉を吐く原因になる場合もあります。

人間が吐き戻す場合、体調不良などが心配されますが、猫が毛玉を吐くのはそれほど珍しいことではありません。しかし、吐く毛玉の量が多いと、何かしら問題がある可能性も考えられます。

今回紹介してきた毛玉の対処法を参考に、愛猫の心配しなくて済むよう、お手入れや生活環境を見直してみてはいかがでしょうか。