ポインテッドとはどんな柄?寒さで色が変わるって本当?性格や特徴などを解説します

シャム猫の柄として知られるポインテッドという毛の柄をご存じでしょうか。
ポインテッドとは鼻先や足先、しっぽの先といった体の先端の色が濃くなっている猫の柄のことです。
この記事では、他の毛色や柄とは違ったポインテッドという被毛について紹介していきます。

猫の「ポインテッド」ってどんな柄?

ポインテッドとはどんな柄?寒さで色が変わるって本当?性格や特徴などを解説します

ポインテッドの特徴

猫のポインテッドとは被毛の柄のことで、シャム猫(サイアミーズ)のような鼻先や足先だけに色がある毛柄のことをいいます。生まれたばかりの頃は単色なのですが、低い温度だと毛色が濃くなり、高い温度だと薄くなるという性質を持った不思議な被毛です。

鼻先や足先、しっぽの先といった部分にだけ色がついているのは、その部分が体温の低い部位だから。良く見れば先端に向かって、グラデーションがかっていることが分かるでしょう。
また、実験により寒い場所で暮らしていると毛色が濃くなることが分かっており、高齢になり体温が下がることでも色が少し濃くなります。

ポインテッド遺伝子はタイを中心とするインドネシア半島に多く存在し、この地域の25%もの猫がこの遺伝子をもっているといわれます。
そこを境に、東側の中国にはこの遺伝子を持つ猫はほぼゼロで、さらに東の日本になるとまた25%まで増えるそうです。

ポインテッドの目の色

ポインテッドの特徴が表れるのは、被毛だけとは限りません。
ポインテッドの遺伝子を持つ個体は、毛と同じように色素が作られないため、体内にある眼球は体温が高くなり瞳の色が青くなるのです。
これは人間の白人が青い瞳をしているのと同じ理由になります。

ポインテッドの毛色

ポインテッドは柄模様ですが、色は1種類だけというわけではなく、複数あることが確認されています。具体的には、シールポイントやクリームポイント、トーティポイント、ナチュラルミンクなどです。
また、茶トラのポインテッドや縞模様のポインテッド、ポインテッドのハチワレといった柄もあるので、一口にポインテッドといってもすべてが一緒というわけではないようです。

ポインテッドの野良猫

1960年頃の日本ではにシャム猫のブームが起こり、放し飼いも多く野良猫と交配することでポインテッドの野良猫が増加しました。そのため、現在でもこの時代の名残で時折ポインテッドの野良猫が見られます。
しかし、これはポインテッドの遺伝子を持つ野良猫がいるというだけではありません。遺棄された純血種のシャム猫も、野良猫になってしまったというケースもあるのです。

ポインテッドの性格

ポインテッドの性格

猫の性格は、被毛色や柄にも左右されるといわれています。
基本的な性格は甘えん坊で喜怒哀楽が激しく情熱的、愛情表現が上手で、初心者でも飼育しやすいと言われています。
加えて、メスはツンデレで用心深く、大人しいため、「適度な距離感を持ちたいけど、たまには甘えてほしい」という方に向いています。
一方、オスは人懐こくヤンチャで好奇心旺盛なので、「常にベッタリで思い切り甘えられたい」という方に向いているといえるでしょう。

ポインテッド柄があわられる猫種

ポインテッド柄が表れる猫種

ポインテッドの代表ともいえるシャム猫(サイアミーズ)ですが、シャム猫との交配が広がった現在ではポインテッドの猫種が増えており、具体的には以下のような猫種が挙げられます。

  • トンキニーズ
  • ヒマラヤン
  • ペルシャ
  • エキゾチックショートヘア

トンキニーズ

好奇心旺盛で元気いっぱいな子が多いトンキニーズ。
シャム猫との違いは体型などにあり、トンキニーズは全体的に丸みをおびています。

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ヒマラヤン

ヒマラヤンは、シャム猫とペルシャの交配によって誕生したといわれています。
物静かでおっとりした子が多く、艶がある長い被毛も特徴的です。

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ペルシャ

のんびり屋でマイペースな傾向があるペルシャ猫(チンチラ)は、豊富なカラーバリエーションを持つ猫種です。
中にはポインテッドがあわられる個体もいます。

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エキゾチックショートヘア

ペルシャを短毛にしたような見た目のエキゾチックショートヘアですが、ペルシャ同様にさまざまなカラーが見られます。
こちらもポインテッドが見られる猫種です。

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飼い方のポイント

飼い方のポイント

運動ができる環境を整える

ポインテッドの猫は運動量が多く活発な個体が多いので、室内に思いきり運動ができる環境を整えてあげると良いでしょう。できるだけ広いスペースを用意して、キャットタワーを置くことで高低差を移動できる環境が作れればベストです。
ただし、いたずら好きな一面もあるので、危険な物や壊れてしまいそうな物、猫の口に入るような小さく細かいものは、手が届かない場所に置くかしまっておくようにしましょう。
また、ぶつかっても大丈夫なように、家具に保護材をつけるなど安全に配慮してください。

一緒に遊ぶ時間を確保

猫というと、基本的に放っておいても大丈夫というイメージですが、ポインテッドの猫は甘えん坊な性格をしているので、寂しさを感じないようなるべく一緒にいてあげるようにしましょう。可能であれば、おもちゃを使って一緒に遊んであげる時間を毎日作ってあげてください。
おしゃべり好きでもあるので、呼びかけられたらしっかり応えてあげましょう。

寒い時期は特に室温管理に気を配る

とてもなめらかで美しいポインテッドの被毛ですが、短毛の見た目から受けるイメージの通り、保温性が低く寒がりの子が多いと言われています。
そのため、ポインテッドの猫種を飼育するのであれば寒さ対策はしておきましょう。
エアコンを点けっぱなしにするなど、猫が暮らすために最適なな室温をキープするようにしてください。

まとめ

まとめ

今回はポインテッドという、寒さで毛色が変わるという変わり種の被毛を持つ猫種について解説してきました。成長するにつれ少しずつ変化していき、季節によっても柄が変化するので、他の猫種とは違う変化が楽しめるでしょう。

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