ふさふさ!毛の長い長毛種の猫14選

長毛種の猫

長毛猫の魅力といえば、何といってもそのもふもふでゴージャスな毛並みですが、実はそれだけではありません。

個体差はあるので一概にはいえませんが、長毛猫は基本的に穏やかで優しい性格をしているのが特徴です。

ここでは、そんな毛の長い長毛種の猫たち14種類をご紹介したいと思います。

長毛種の猫一覧

  • アメリカンカール
  • サイベリアン
  • スコティッシュフォールド
  • セルカークレックス
  • ソマリ
  • ノルウェージャンフォレストキャット
  • ヒマラヤン
  • ペルシャ
  • マンチカン
  • ミヌエット
  • メインクーン
  • ラガマフィン
  • ラグドール
  • ラパーマ

※50音順

猫の毛質には、短毛種と長毛種の2タイプに分かれます。その中でも圧倒的に数が多いのが短毛種の猫ですが、長毛種の猫も意外と種類が多いのはご存知でしたか?

ざっと名前を挙げただけでも、14種類の長毛種の猫たちが存在します。
もちろん、今回名前を挙げなかった長毛種の猫も存在しますが、それでもこれだけの種類がいるとは驚きですね!

今回取り上げた14種類の長毛の猫たちはどのような性格や特徴を持っているのでしょうか。

長毛種の猫①「アメリカンカール」の性格や特徴

原産国:アメリカ合衆国
体重:約2.2~5.5kg
性格:天真爛漫、愛情表現が犬っぽい
特徴:クルっと反り返った耳

アメリカンカールは、1981年にアメリカで偶然発見された新しい猫種です。

名前から分かるように巻いた耳が最大の特徴で、外側にめくれ上がるように反り返った耳をしています。ただ、遺伝的に耳が巻いていないタイプも存在します。

性格は好奇心旺盛で活発。人が大好きなので、小さい子どもとも仲良くすることができます。また縄張り意識が他の猫種より薄いので、他の猫や犬との多頭飼いも問題なくすることができます。

ただし寂しがり屋なところもあるので、なるべくお留守番が少ないご家庭におすすめの猫種といえます。

アメリカンカール アメリカンカールの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

長毛種の猫②「サイベリアン」の性格や特徴

原産国:ロシア
体重:約6.5~12kg
性格:従順で愛情深い、縄張り意識が高い
特徴:鳴き声が小さい、とても賢いため「おすわり」などの指示語を覚えることができる

国土の大部分は寒冷な気候にあるロシアのシベリアが原産のサイベリアン。自然の中を生き抜いてきた猫種であるため生命力が強く、野生本能が強く引き継がれています。

性格は飼い主に対して従順で愛情深く接しますが、縄張り意識が高いので多頭飼いは不向きといわれています。

また知能が高い猫種として知られており、しつけがしやすい猫でもあります。さらに「待て」や「おすわり」といった指示語を覚えることができるので、ちょっとした芸もできるようになるかもしれません。

サイベリアンは毛色や模様のバリエーションが豊富なので、ご自身の気に入ったカラーを探してみると良いでしょう。

サイベリアン サイベリアンの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

長毛種の猫③「スコティッシュフォールド」の性格や特徴

原産国:スコットランド
体重:約3~6kg
性格:甘えん坊、おっとりしている
特徴:折れ耳、スコ座り

日本でも人気のある猫種、スコティッシュフォールド。名前の「フォールド」はスコティッシュフォールドの特徴でもある❝折れ耳❞を意味します。

丸みのある体型に、クリクリとした大きな瞳がとても愛らしく、長年世界中の愛猫家たちに愛され続けています。

見た目からも分かるように、スコティッシュフォールドはとても穏やかな性格をしており、あまり激しく動き回ることはありません。どちらかといえば、飼い主さんとのんびり過ごすことを好む傾向にあるようです。

人懐っこく愛情深い猫種なので、小さい子どもはもちろんのこと、他の動物とも良好な関係を築くことができます。お子さんがいるご家庭でもお迎えがしやすい猫種といえるでしょう。

スコティッシュフォールド スコティッシュフォールドの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

長毛種の猫④「セルカークレックス」の性格や特徴

原産国:アメリカ合衆国
体重:約2.9~6.5kg
性格:マイペース、優しい
特徴:カールのかかった個性的な毛、動作が素早い

「羊の皮をかぶった猫」と呼ばれるほどとても大人しく、穏やかな性格をしているセルカークレックス。家の中では静かに過ごすことを好みますが、ひとりでいるよりも飼い主さんと一緒に過ごすことが大好きなようです。

被毛はショート、セミロング、ロングヘアと3タイプの毛に分かれますが、どれも羊毛のようにカールしており、やわらかい被毛を持ち合わせています。なかには直毛で生まれる子もいて、直毛で生まれたセルカーレックスは別名「セルティック」と呼ぶことがあるそうです。

とても寂しがり屋なところもあるので、お迎えする場合はなるべく早く自宅に帰ってあげてくださいね。

セルカークレックス セルカークレックスの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

長毛種の猫⑤「ソマリ」の性格や特徴

原産国:アメリカ合衆国
体重:約2.7~4.5kg
性格:社交的、甘えん坊
特徴:愛らしい鳴き声、アーモンド形の大きな瞳

「ロングヘア・アビシニアン」と呼ばれるソマリは、アビシニアンの長毛種に分類されます。アビシニアンとの違いは毛の長さのみとされ「キツネのような猫」と表現されることがあります。

また「鈴を転がしたような鳴き声」といわれるほど可愛らしい声で小さく鳴くのが特徴です。鳴き声の種類も豊富なので、まるで会話をしているかのように聞こえるといわれています。

温厚で明るい性格のソマリは、社交的で優しく飼い主さんに愛情深く接します。また繊細で寂しがり屋な傾向もあるため、しっかりコミュニケーションが取れる人におすすめの猫種といえるでしょう。

ソマリ ソマリの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

長毛種の猫⑥「ノルウェージャンフォレストキャット」の性格や特徴

原産国:ノルウェー
体重:約3.5~7.0kg
性格:おとなしい、甘えん坊
特徴:高い所に登るのが得意、鳴き声

大型猫に分類されるノルウェージャンフォレストキャットは、北欧神話に登場するほど古くからノルウェーに生息していた猫種です。

鳴き声が個性的な猫種としても知られており、一般的な「ニャーン」ではなく「キュルル」「ルルル」などといった高音で短く鳴きます。

また一般的に猫は生まれて1年で成猫になりますが、ノルウェージャンフォレストキャットは成長速度がゆっくりなため、成猫の体になるまでは約3~4年かかるといわれています。

性格は、とても温厚で遊ぶことが大好き。人に対する信頼度も高いため、知らない人に対しても警戒せず近付きます。子どもや他のペットにもフレンドリーなので、多頭飼いにも向いているといえるでしょう。

ノルウェージャンフォレストキャット ノルウェージャンフォレストキャットの性格や特徴って?飼い方まとめ

長毛種の猫⑦「ヒマラヤン」の性格や特徴

原産国:アメリカ合衆国、イギリス
体重:約3.2~6.1kg
性格:のんびり屋、温厚で穏やか
特徴:ふわふわの毛、まん丸な顔

ヒマラヤンは、猫界の王様と呼ばれるペルシャとシャム猫を交配して誕生した猫種です。見た目は、シャム猫と同様に顔と足先としっぽが濃い色になっています。また一見、ぽっちゃり体型に見えますが、実は筋肉質でガッチリとした体つきをしています。

性格は、ペルシャよりの物静かでのんびり屋なところがあります。社交的な一面も持ち合わせており、知らない人にも「ニャーン」と近寄っていく大胆さがあります。

大きな声で鳴くことはありませんので、集合住宅にお住いの方におすすめの猫種といえそうです。

ヒマラヤン ヒマラヤンの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

長毛種の猫⑧「ペルシャ」の性格や特徴

原産国:ペルシャ(現在のイラン)
体重:約3.0~5.5kg
性格:マイペース、静かで穏やか
特徴:足が短め、耳の間が離れている

数ある猫種の中でも「短頭種」と呼ばれる種類に属するペルシャ。頭蓋骨の長さに比べ、鼻の長さが短い猫種です。ペルシャは鼻の高さによって2つのタイプに分かれ、古くからいるタイプは「トラディショナル」、より鼻がつぶれたタイプは「エクストリーム」と分かれます。

性格は穏やかで落ち着いており、まさに「上品」という言葉が似合う猫種です。甘え過ぎず、程よい距離感で接するため、猫好きにはたまらない猫種といえるでしょう。

足が短いこともあり、高い所に登ったりすることもなければ、大きな声で鳴くこともありませんので、日本の住宅環境に合った猫種ではないでしょうか。

ペルシャ猫(チンチラ) ペルシャ猫(チンチラ)の性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

長毛種の猫⑨「マンチカン」の性格や特徴

原産国:アメリカ合衆国
体重:約2.5~4.5kg
性格:好奇心旺盛で活発、協調性がある
特徴:短足の他に足長もいる、毛色のバリエーションが豊富

「猫界のダックスフンド」と呼ばれるマンチカン。1983年にアメリカのルイジアナ州の路上で発見された短足の猫が始まりといわれています。

マンチカンといえば、短足のイメージが強いかと思いますが、実は短足のマンチカンは全体の約2~3割しかおらず、足長タイプや中足タイプが大半を占めるといわれています。そのため、足が短いほど高価な値段で取引されることも。

また好奇心旺盛で活発な傾向に多いマンチカンは、遊ぶことが大好き!時にはいたずらをして飼い主さんをビックリさせることがあります。さらに協調性や順応性が高いともいわれ、他の動物とも良好な関係を築くことが多いそうです。

猫とたくさんコミュニケーションを取りたい人におすすめの猫種です。

マンチカンの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

長毛種の猫⑩「ミヌエット」の性格や特徴

原産国:アメリカ合衆国
体重:約2.2~4kg
性格:甘えん坊、好奇心旺盛
特徴:短い手足、ゴージャスな毛並み

ペルシャ猫とマンチカンを交配して作出されたミヌエット。ペルシャ譲りのゴージャスな毛並みと、マンチカン譲りの短い手足が特徴の猫種です。

また全体的に丸みを帯びた体型をしており、愛らしいベビーフェイスの顔つきは多くの愛猫家を魅了させています。

性格はとても甘えん坊で社交的なので、飼い主以外の人に対しても温厚な態度で接します。ただあまりしつこくされるのを嫌うので、そこは猫らしいといえるのではないでしょうか。

まだ日本ではあまり見かけない猫種ですが、珍しい猫を飼いたい方にはおすすめの猫種といえるでしょう。

ミヌエット ミヌエットの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

長毛種の猫⑪「メインクーン」の性格や特徴

原産国:アメリカ合衆国
体重:約4.5~7kg
性格:大らか、賢い
特徴:ギネスブックに「世界最大の猫」と挙げられている

イエネコの中でも最も大きい猫種とされるメインクーン。別名「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」という愛称を持ちます。

性格はとても温厚で人懐っこく、まるで赤ちゃんのような可愛らしい甘えた声で鳴くことから、多くの愛猫家を虜にしています。また「抱っこして」「ここ撫でて」と甘えてくるので、まるで犬のような猫とも呼ばれることも。

「大きくて存在感のある猫が欲しい!」という方には、頭が良く甘えん坊なメインクーンがピッタリですよ。

メインクーン メインクーンの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

長毛種の猫⑫「ラガマフィン」の性格や特徴

原産国:アメリカ合衆国
体重:約4.5~9kg
性格:やさしい、甘えん坊
特徴:毛色のバリエーションが豊富、声が小さい

ふわふわの毛に覆われたラガマフィンですが、実はとても筋肉質でしっかりとした体型をしています。また目は卵型で大きく、キリっとした印象を受けます。

性格はとても人懐こいので、しつけしやすい猫だといわれています。環境への対応力も高いので、他の猫との多頭飼いも問題ないといわれています。

遊ぶことが大好きなので、おもちゃなどを使って一緒に遊んであげると喜びますよ。ただし、イタズラ好きな面もあるので注意が必要です。

猫とのコミュニケーションを楽しみたい方にはおすすめの猫種といえそうです。

ラガマフィン ラガマフィンの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

長毛種の猫⑬「ラグドール」の性格や特徴

原産国:アメリカ合衆国
体重:約4.5~9kg
性格:落ち着いている、のんびり屋
特徴:抱っこが好き、毛色・模様と共にバリエーションが豊富

ぬいぐるみを意味するラグドールはとても大人しく、落ち着いた性格の持ち主です。大きい体のわりにはとっても甘えん坊で、人に抱っこをされるのを好みます。

またあまり鳴くことがなく、激しい遊びを好みません。どちらかというと、飼い主さんの膝の上に乗りながらのんびり過ごすことを望みます。

小さな子どもや高齢者とも上手に生活ができる猫なので、室内猫としてふさわしい猫種といえそうです。

ラグドール ラグドールの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

長毛種の猫⑭「ラパーマ」の性格や特徴

原産国:アメリカ合衆国
体重:約2.7~6kg
性格:甘えん坊、従順
特徴:クルクルとカールした被毛、「美猫」として世界中で人気がある

日本ではあまり見かけないラパーマですが「美猫」として世界中で人気のある猫種です。

ふわふわのカールした毛並みは、触ってみるととても柔らかくて軽やか。長毛種と短毛種の2タイプが存在しますが、どちらの被毛も「ジプシーシャグ」と呼ばれ、柔らかい巻き毛はまるでモヘアのようです。

また普段はあまり鳴かず大人しいですが、とても人懐っこく、肩に乗って甘えて来たりと愛らしい姿を見せます。人のそばにいるのが大好きな猫なので、常に猫と一緒に過ごしたい人にはおすすめの猫種ではないでしょうか。

ラパーマ ラパーマの性格や特徴って?色や体重、飼い方まとめ

長毛種の猫を飼う上で知っておきたいこと

長毛種である猫の性格や特徴を見ていくと「飼いたい!」と思った方も多いことでしょう。

しかし、長毛種の猫をお迎えするにあたって知っておくべきことが3つあります。

カットやシャンプーは必要?

基本的に猫は自らグルーミングを行い、体をきれいにします。そのため、完全室内飼いの短毛種であればブラッシングで十分ですが、長毛種の場合はそうはいきません。

長毛種の猫は、毛づくろいが行き届かず、汚れが残ったり毛玉になったりしてしまうため、どうしても人間のサポートが必要になります。そのため、月1回くらいの頻度でシャンプーをしてあげるとよいでしょう。

もしも毛玉ができてしまった場合、無理に素人が取り除こうとすると猫が嫌がり、ケガをする恐れがあります。長毛種の猫に毛玉ができてしまったら、プロのトリマーさんにカットをしてもらうことをおすすめします。

ブラッシングの方法や必要なものは?

猫をお手入れする場合、どのような物を使用してブラッシングを行うのでしょうか。

【長毛種のブラッシングで必要な物】
・ブラッシングスプレー
クシ通りがよくなります。

・コーム
毛並を整えるために使用します。

・ピンブラシ
毛を整えるために使用します。
コームに比べ、広い範囲の毛をブラッシングすることができるので、大型の猫にも使用しやすいです。

・スリッカーブラシ
抜け毛を取り除くために使用します。

【ブラッシング方法】
①手の甲などにコームを当て、猫の肌に当たる強さを確認しましょう。
②ブラッシングスプレーを猫の被毛全体に吹きかけます。慣れていない場合は、手のひらにスプレーをかけて猫の毛に馴染ませるようにしてください。
③コームやピンブラシを猫の地肌にピタッと当て、毛の流れに沿ってしっかりとかします。その際、いきなり頭からとかすとビックリしますので、おしりから徐々にとかしていきながら、最後に頭をとかします。
④スリッカーブラシを数回、背中からおしりに向かってとかしていきます。その際、抜け毛を除きながら、もつれを細かくほぐすようにとかしていきましょう。
⑤顔まわりやおなか、足はコームでやさしくとかしてください。

ポイント
・猫が嫌がった場合は、その都度ストップして様子を見ましょう。
・コームが引っかかる場合は、無理に引っ張るのは止めてください。
・長毛種の猫は、耳の後ろ、わきの下、後足のつけ根、しっぽのつけ根に毛玉ができやすいため、念入りにブラッシングを行ってください。もし毛玉やもつれがでてきたら、無理にほどこうとするのは止めましょう。

長毛種の首輪のサイズは?

長毛種の猫に首輪を着用させる場合、首周りのサイズに+5cmくらいがちょうど良いといわれています。

ただし、猫は体調によって首周りのサイズが異なります。そのため、定期的に首輪のサイズが合っているか確認してあげてください。特に子猫は成長がとても早いので、定期的に首輪のサイズを確認してあげるようにしましょう。

また毛の長さを考慮して選ぶのはもちろんのこと、素材選びや首回りの毛をカットしてあげる必要があります。

まず素材選びですが、猫の被毛はとてもデリケートです。硬い素材ではなく、なるべく柔らかい素材を選ぶようにしてあげてください。その際、リネンやコットンといった柔らかい素材であるのと同時に、幅の細い首輪を選ぶと首輪ハゲになりにくいですよ。

次に首周りのカットですが、長毛種は首輪に毛が絡まる可能性があります。着用する際は少し毛をカットしてあげるとよいでしょう。また、1日1回ブラッシングをすると毛が絡まりにくくなるのでお手入れも忘れずにしてあげてくださいね。

まとめ

触り心地が抜群な長毛種の猫。穏やかな性格の子が多く、見た目もゴージャスなことから「飼うなら長毛の猫がいい!」という方も多いでしょう。

しかし長毛種は短毛種の猫に比べ、毎日のお手入れが必要となります。飼い主さんがお手入れを怠ると、毛玉になったり被毛が汚れたりして病気やケガをしてしまう恐れもあります。

お迎えをしたら猫が快適に暮らせるように、常に気にかけながら愛情をいっぱい注いであげてくださいね。

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